[東京 11日 ロイター] - <15:07> 国債先物は大幅続落、長期金利は横ばいも幅広い年限で金利上昇 国債先物中心限月9月限は前営業日比23銭安の149円01銭と大幅続落して取引 を終えた。現物市場では新発10年国債利回り(長期金利)は横ばいの0.245%だっ たが、その他の年限については幅広く金利が上昇した。 きょうの国債先物は、前週末の夜間取引で下落した流れを受けて売り先行でスタート 。日中には、日銀が10年債のカレント3銘柄とチーペスト銘柄を対象に利回り0.25 %で無制限に買い入れる指し値オペをオファーし需給面で一定のサポート材料と期待され たが、売り優勢の流れを止めるには至らなかった。 三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊シニア債券ストラテジストは「アベ ノミクスを推進した安倍元首相が死去したことや、参院選での与党大勝で首相が岸田色を 打ち出しやすくなったことがどこまで関連するかははっきり言えないが、日銀の政策修正 を見込んで仕掛ける動きがあるようだ」と指摘する。 現物市場で10年物以外の新発国債利回りは総じて上昇。5年債は前営業日比1.0 bp上昇の0.025%、20年債は同2.0bp上昇の0.945%、30年債は同3 .5bp上昇の1.275%、40年債は同2.5bp上昇の1.430%。2年債はま だ出合いがみられていない。 稲留氏によると、超長期債の地合いが悪く「今週の20年債入札や再来週の40年債 入札をこなすまでは軟調地合いが改善しない可能性もある」との見方を示しという。 短期金融市場で、無担保コール翌日物の加重平均レートは前営業日(マイナス0.0 08%)から横ばいか若干低下する見通し。「週末要因が剥落した。ビッドサイドの調達 ニーズは引き続き強い」(国内金融機関)という。ユーロ円3カ月金利先物は閑散。 TRADEWEB OFFER BID 前日比 時間 2年 -0.075 -0.069 0 12:36 5年 0.023 0.029 0.011 15:02 10年 0.239 0.244 0 15:00 20年 0.939 0.945 0.019 15:03 30年 1.273 1.281 0.04 14:57 40年 1.441 1.453 0.046 15:03 <11:07> 前場の国債先物は続落、新発10年債は取引成立せず 国債先物中心限月9月限は前営業日比38銭安の148円86銭と続落して午前の取 引を終えた。6月米雇用統計が強い結果となり、景気後退懸念が和らぐ中、売り優勢の展 開となった。新発10年国債は出合いがみられなかった。 参院選後のマーケットの注目点は日銀の正副総裁人事だ。「参院選での自民大勝がど う影響するか。いわゆるリフレ派が完全に排除され金融正常化に向かうのか、それとも微 修正はあっても緩和路線は継続されるのか。まずは人事で占うことになる」と、りそなホ ールディングスのチーフストラテジスト、梶田伸介氏は指摘する。 市場では、現在の緩和政策を大きく転換するのは難しいとの見方が多い。ニッセイ基 礎研究所のチーフエコノミスト、矢嶋康次氏は、「アベノミクス」という言葉は使わなく なるとしても、現状では緊縮的な政策に転換する可能性は低いと指摘。岸田文雄政権は、 緩和的環境の下、新型コロナ、エネルギー、インフレなどに対応していくとの見方を示し ている。 現物市場は閑散ながら新発債利回りは上昇。5年債は前日比1.0bp上昇の0.0 25%。20年債は同2.5bp上昇の0.950%、30年債は同3.5bp上昇の1 .275%。2年債と40年債は出合いがみられなかった。 短期金融市場で、無担保コール翌日物はマイナス0.015─マイナス0.005% を中心に取引された。「週末要因は剥落したが、調達意欲の強い地合いが続いている」( 国内金融機関)という。ユーロ円3カ月金利先物は閑散。 TRADEWEB OFFER BID 前日比 時間 2年 -0.075 -0.068 0.001 11:00 5年 0.024 0.031 0.013 11:01 10年 0.245 0.25 0.006 10:15 20年 0.947 0.956 0.03 11:01 30年 1.273 1.281 0.04 10:56 40年 1.433 1.446 0.039 11:02 <10:10> 日銀が指し値オペ通告、国債先物は軟調継続 日銀は午前10時10分、固定利回り入札方式による国債買い入れ(指し値オペ)を 通告した。スタートは7月12日。対象は10年債の356回と365回、366回、3 67回債。10年356回債と367回債の買入利回りは0.250%となる。 株高基調が強まる中、国債先物は軟調継続。中心限月9月限は前営業日比24銭安の 149円00銭付近で推移している。新発10年国債はまだ出合いがみられていない。 TRADEWEB OFFER BID 前日比 時間 2年 -0.075 -0.069 0 9:20 5年 0.019 0.025 0.007 9:20 10年 0.244 0.249 0.005 10:04 20年 0.937 0.946 0.02 10:12 30年 1.258 1.268 0.027 10:13 40年 1.41 1.429 0.022 10:13 <08:45> 国債先物は続落で寄り付く、参院選後の注目は日銀人事 国債先物中心限月9月限は、前営業日比14銭安の149円10銭と続落して寄り付 いた。6月米雇用統計が強い結果となり、景気後退懸念が和らぐ中、米長期金利が上昇し ており、円債も売りが先行している。 参院選は自民党の大勝となったが、想定通りとして、大きな反応はないとの見方が多 い。「マーケットとしては日銀の正副総裁人事が次の注目点だ」(国内銀行)という。 TRADEWEB OFFER BID 前日比 時間 2年 -0.075 -0.067 0.002 8:45 5年 0.016 0.026 0.008 8:45 10年 0.242 0.25 0.006 8:45 20年 0.929 0.942 0.016 8:45 30年 1.238 1.252 0.011 8:45 40年 1.403 1.421 0.014 8:45 国債引値 メニュー 10年物国債先物 国債引値一覧(10年債)・入札前取引含む 国債引値一覧(20年債)・入札前取引含む 国債引値一覧(30年債)・入札前取引含む 国債引値一覧(2・4・5・6年債)・入札前取引含 変動利付国債引値一覧・入札前取引含む 物価連動国債引値一覧・入札前取引含む スワップ金利動向 ユーロ円金利先物(TFX) ユーロ円金利先物(SGX) 無担保コールオーバーナイト金利先物(TFX) TIBORレート 日本証券業協会 売買参考統計値(10年債) 日本証券業協会 売買参考統計値(20年債) 日本証券業協会 売買参考統計値(30年債) 日本証券業協会 売買参考統計値(40年債)<0#JPTSY4=JS 日本証券業協会 短期国債レート・入札前取引含む 短期国債引け値・入札前取引含む 短期金利のインデックス (※関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)
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