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午後3時のドルは115円半ばでもみあい、ドルと円の力拮抗

[東京 8日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日のニューヨーク市場終盤(115.29/32円)に比べてややドル高/円安の115.48/50円で推移している。ウクライナ情勢に改善の兆しがみられない中、外為市場ではドルと円が同時に買われ、ドル/円相場は方向感のない展開となった。

 3月8日、午後3時のドル/円は、前日のニューヨーク市場終盤(115.29/32円)に比べてややドル高/円安の115.48/50円で推移している。写真は米ドル紙幣。2月14日撮影(2022年 ロイター/Dado Ruvic)

ドルは底堅さを維持しているものの、米長期金利の先高観測の後退などを背景にさらなる上値追いは見込みにくいとの指摘もあった。

ウクライナ情勢への警戒感は根強く、為替市場だけでなく各市場で神経質な展開が長引くとの見方も出ている。

マネックス証券のチーフ・FXコンサルタント、吉田恒氏は、ほとんどのマーケットがウクライナ情勢に過敏に反応し、エネルギー価格が急騰したり、株価が乱高下したりする中で、ドル/円は小動きが続いていると指摘する。

有事のドル買いとリスク回避の円買いが流入しやすく、ウクライナ情勢が改善しない限りは「しばらくドル/円は横ばい圏での推移が続くのではないか」と、吉田氏は話した。

ウクライナ情勢の悪化を背景に米長期金利の停滞ムードが続いている点も、ドル/円の上値を抑える要因につながっているという。

ロシアとウクライナは7日、ベラルーシで3回目の停戦交渉を実施したが、事態打開に向けた合意は得られなかった。

ユーロは新規材料に乏しく、対ドル、対円でもみあう展開が続いた。市場では、「ロシアとウクライナの間で停戦合意に至るのはなかなか難しく、短期的にユーロ/円は124円を割り込む可能性もある」(国内運用会社)との予想が示された。

10日には欧州中央銀行(ECB)理事会を控えているが、「前回の理事会でECBはタカ派姿勢を示したものの、ウクライナ危機を受けてECBのタカ派姿勢は元に戻るとみている」(マネックス証券の吉田氏)との指摘があった。

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 115.48/50 1.0858/62 125.41/45

午前9時現在 115.36/38 1.0864/68 125.34/38

NY午後5時 115.29/32 1.0852/56 125.14/18

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