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午後3時のドルは132円後半へ下落、不安定な動きが続く

 3月16日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場終盤の水準からドル安/円高の132円後半。写真は米ドル紙幣。昨年7月撮影(2023年 ロイター/Dado Ruvic)

[東京 16日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場終盤の水準からドル安/円高の132円後半。オーストラリアの雇用統計が予想以上の伸びを見せて豪ドルが買われた一方、スイス金融大手クレディ・スイス(CS)の経営不安が逃避的な円高につながった。

ドルは132円半ばから133円半ばを何度も上下する不安定な展開となった。朝方は前日海外の円高地合いを引き継ぐ中、ニュージーランドで発表された昨年第4・四半期国内総生産(GDP)が予想を下回ったことで、NZドル安とともに円高が進行。対米ドルに円高圧力が波及する形となり、132円半ばまで下落した。

その後、豪の失業率が約50年ぶりの低水準となる3.5%へ改善するなど雇用関連指標が上振れると、豪ドル高とともに円安へ流れが転換。さらに、クレディスイスがスイス国立銀行(中央銀行)から最大500億スイスフランを借り入れる選択肢を行使し、流動性を強化すると発表すると、円はさらに下落して、133円半ばまで切り返した。

ところが、午後に入るとドルは再び132円後半へじりじりと下落。豪ドルの上昇が米ドルの押し下げにつながったほか、「(各国で)金融引締めが続く中、金融システムに別のほころびが出る可能性は十分にある」(オックスフォード・エコノミクス)として、金融システム不安に対する懸念が、円安に歯止めをかけたという。

この日、主な対円相場で最も大きな動きとなったのはNZドル。朝方の82円半ばから、2カ月ぶり安値となる81円半ばまで下落した。NZは今年に入りサイクロンの直撃で国家非常事態が宣言されるなど災害が相次いでおり、市場では「テクニカルリセッションに陥る可能性が強まってきた」(外銀)との声が出ていた。

ドル/円   ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 132.72/74 1.0606/10 140.77/81

午前9時現在 132.89/91 1.0580/84 140.62/66

NY午後5時 133.34/39 1.0578/82 141.03/07

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