[東京 14日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅高の134円半ば。前日に大きく売られた米国株の先物がアジア市場で切り返したことを受け、円が緩やかに売り戻された。
前日米市場で4%近い下げとなったS&P総合500種の先物は、きょうアジア時間の取引でじりじりと反発。同じく5%近く急落したナスダック総合の先物とともに、1%を超える上げとなり、外為市場では前日に買われた円が一転じり安となった。
前日の米債券市場では、2年債利回りが10年債を上回る逆イールドが発生。米経済がリセッション(景気後退)に陥るとの懸念が浮上し、株価も大幅安となったことで「リスクオフムードの下で円が全面高となっていた」(外銀)。
アジア市場の米10年債利回りが3.32%付近と大きな動きがなかったこともあり、円売りは主に対米ドル以外で進行。豪ドルは前日海外安値の92円半ばから93円半ばへ0.6%程度、南アフリカランドは同8.25円から8.42円付近へ1%超上昇した。
きょうのドルは134円半ばで一進一退。昼過ぎに日銀が、15日に予定していた中長期債の国債買い入れオペのオファー額を増額するとともに、予定になかった超長期債の買い入れオペも追加すると発表した後、20銭程度上昇する場面もあったが、すぐ元の水準へ戻った。
市場では「日銀もいずれ金融緩和政策を修正せざるを得ないとの見方は、海外勢を中心に根強い」(アナリスト)といい、思惑で円が上下する展開も続きそうだとの指摘が出ていた。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 134.65/67 1.0437/41 140.54/58
午前9時現在 134.23/25 1.0413/17 139.79/83
NY午後5時 134.40/43 1.0408/12 139.88/92
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