[東京 22日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場終盤の水準と変わらずの137円後半で推移している。期限が近づく米債務上限問題への懸念から序盤はドルが売られたものの、日本時間昼にバイデン米大統領が野党との協議に楽観姿勢を示すと、買い戻しが集まった。
週明けのドルは売りが先行。前週末の地合いを引き継ぐ形で、朝方の138.00円から137.50円まで一時下落した。
しかし、日本で行われた主要7カ国首脳会議(G7広島サミット)を終えてホワイトハウスに到着したバイデン大統領が、マッカーシー下院議長(共和党)との協議が「順調にいった」と発言したと伝わると、午後は買い戻しが優勢となり、137円後半へじり高となった。
バイデン大統領とマッカーシー議長はきょう再協議を行う予定。イエレン米財務長官は21日、同問題は6月1日が「確固たる期限」とし、税収が見込まれる6月15日まで資金繰りを続けられる確率は低いとの見方を示した。
市場では「債務履行が難しくなる実際の期限がいつになるかははっきりしないが、今週中に合意できるかが、ひとつの山場となってきた。協議が不調に終われば、ドル売りが加速するおそれがある」(外銀)との声が出ていた。
東京株式市場では、日経平均が前営業日比200円超上昇し、1990年以来33年ぶりに3万1000円台へ乗せた。外為市場では、日本株高がリスクオンの円安圧力となる展開を予想する声が出ているが、対ドル以外も含めたこの日の円相場は、上下まちまちだった。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 137.97/99 1.0809/13 149.14/18
午前9時現在 137.68/70 1.0820/24 148.99/03
NY午後5時 137.95/98 1.0802/06 149.03/07
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」