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来週のドル/円は政策期待が支え、株高なら上値模索

 7月15日、来週の外為市場で、ドル/円は政策期待を支えに株価にらみの展開となりそうだ。米株が史上最高値圏に上昇し、日本株も戻り基調にある。写真は都内で2011年8月撮影(2016年 ロイター/ Yuriko Nakao)

[東京 15日 ロイター] - 来週の外為市場で、ドル/円は政策期待を支えに株価にらみの展開となりそうだ。米株が史上最高値圏に上昇し、日本株も戻り基調にある。株価が引き続き堅調ならドル/円は英国の欧州連合(EU)離脱決定前の高値106円後半を上抜ける可能性もある。ただ、そこから積極的に買い上げていく材料はなく、107円付近では上値が重くなるとの見方も出ている。

予想レンジはドル/円が102.50―107.00円、ユーロ/ドルが1.100―1.1300ドル。

来週は米6月住宅着工件数、独7月ZEW景況感指数、米6月中古住宅販売件数、米6月CB景気先行総合指数などの発表があるが、指標としては、やや小粒感がある。21日の欧州中央銀行(ECB)理事会とドラギ総裁の会見に注目が集まりそうだ。

ECB理事会では金融政策の現状維持が見込まれており、ドラギ総裁が英EU離脱についてどのような認識を示すか注目される。仮に欧州経済に悲観的な見方を示せば、緩和強化への思惑が広がりユーロ売りで反応する可能性がある。ユーロ/ドルはこのところサポートとなっている1.10ドルを試す展開もありえるという。

イングランド銀行(BOE)は14日、市場の予想に反して政策金利の据え置きを決めたが、議事録では8月の緩和が示唆された。「ECBとBOEが金融緩和に動けば、株式市場や国際商品市況の押し上げ要因となる。株高や、対新興国通貨での円売りがドル/円相場の円安のけん引役になる可能性もある」(IG証券のシニアマーケット・アナリスト、石川順一氏)との声が出ている。

<「ヘリマネ」政策への思惑>

ドル/円は今週、急速な円安が進んだ。7月8日の米雇用統計後、99.99円まで弱含んだが、15日にかけて一時106円前半まで上昇した。株価の持ち直しや良好な中国経済指標もあるが、参院選の与党勝利で政府・日銀に対する政策期待が高まったことも大きい。

バーナンキ元米連邦準備理事会(FRB)議長が来日し、安倍晋三首相と会談したことでヘリコプターマネー(ヘリマネ)政策への思惑も強まった。

ただ、日本の当局者は、ヘリマネ政策の導入を明確に否定している。市場では「積み上がった投機筋の円ロングを巻き戻す口実に使われた。このネタに乗じた円売りは次第になくなっていく」(みずほ銀行のチーフマーケット・エコノミスト、唐鎌大輔氏)との指摘もある。

為替マーケットチーム

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