Reuters logo
流れはリスクオン、米経済状況見定めつつ慎重=今週の外為市場
2017年5月7日 / 23:55 / 6ヶ月前

流れはリスクオン、米経済状況見定めつつ慎重=今週の外為市場

[東京 8日 ロイター] - フランス大統領選・決選投票でのマクロン氏勝利という無難な結果を受けた今週の外為市場では、リスクオンの流れが広がりそうだ。ただ、朝鮮半島の緊迫化が引き続き警戒される中、手放しのリスクオンとはならず、米経済の状況を見定めつつ、慎重な値動きが予想される。

 5月8日、フランス大統領選・決選投票でのマクロン氏勝利という無難な結果を受けた今週の外為市場では、リスクオンの流れが広がりそうだ。2010年9月撮影(2017年 ロイター/Yuriko Nakao/File Photo/Illustration)

今週の予想レンジは、ドルが112.20―113.20円、ユーロが1.0925―1.1025ドルとみられている。

フランスで7日に行われた大統領選の決選投票は、超党派の市民運動「前進」を率いる親欧州連合(EU)の中道系候補エマニュエル・マクロン前経済相(39)が、EU離脱や反移民を掲げる極右政党・国民戦線(FN)のルペン党首を破り勝利した。

英国のEU離脱の選択をもたらしたポピュリズム(大衆迎合主義)のうねりに動揺していた欧州各国からは結果を歓迎する声があがっている。

内務省の開票速報(登録有権者4700万人中4400万票以上開票)によると、マクロン氏の得票率は65.31%。棄権票は24.7%だった。

「欧州全体にとってフランス大統領選の結果と、7日行われたドイツの州議会選挙でのメルケル首相率いるキリスト教民主同盟(CDU)の勝利は、欧州の中核同士が一段と近づいたことを意味する。マクロン氏には保護貿易主義の傾向がないわけではないが、同氏はドイツとの関係改善を望んでいる」とジュピター・アセット・マネジメントのファンドマネジャー、ステファン・ミッチェル氏は指摘する。

マクロン氏の勝利によって、金融市場では安心感が広がり、関心は米国の経済状況に移っていきそうだ。

5日に発表された4月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数(NFP)が21.1万人増と、市場予想を上回り、失業率は4.5%から4.4%に低下し、2007年5月以来の低水準を記録した。

ただ、時間当たりの賃金は前年同月比で2.5%増にとどまり、昨年8月以来の低水準となり、3月のNFPも下方修正されるなど、手放しで喜べる結果とは言えなかった。

しかし、市場は米雇用統計の良い面を評価し「FRBが6月に利上げする公算がややや大きくなった」(BMOキャピタル・マーケッツの金利ストラテジスト、アーロン・コーリ氏)との見方が出ていた。

一方、緊迫が続く朝鮮半島情勢を巡っては、北朝鮮の朝鮮中央通信(KCNA)が7日、北朝鮮が同国への「敵対的行為」をした疑いで米国人1人を新たに拘束したと発表した。北朝鮮当局に拘束された米国人はこれで4人となる。

米国務省は、新たな拘束に関する報道を把握していると表明したが、プライバシーを理由に詳細は明らかにしていない。

5月8─12日の週は、9日に韓国大統領選、11日に英国の政策金利発表、11ー13日にG7財務相・中銀総裁会議(イタリア・バーリ)、12日に米小売売上高の発表などがある。

*本文最終段落の内容を追加しました。

為替マーケットチーム

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」
0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below