[東京 7日 ロイター] -
<17:43> ドル112円半ば、米雇用統計まで方向感出にくい
ドルは112.62円付近。きょうの高値圏に上昇しているが、113円台では上値の重さが意識されており、あすの米雇用統計発表までは112円台で一進一退となる展開が予想される。
市場では「トランプ米大統領がエルサレムをイスラエルの首都と認定したことでアラブ諸国が反発している。米国の政府機関の閉鎖に対する警戒感も多少あるのでドル買いには慎重」(ブローカー)との声が聞かれた。
<14:13> ドル112円半ば、黒田日銀総裁の発言には大きく反応せず
ドルは112.42円付近。午後は112.30─40円台で小動きが続いている。
黒田東彦日銀総裁の講演内容が伝わったが、相場に大きな反応は見られなかった。市場からは「新しいことを話しているわけではないが、景気の先行きの見通しは強気という印象を受けた」(外資系証券)との声が出ていた。
黒田総裁は、低金利の長期化について、金融仲介機能の停滞リスクに注意が必要と指摘しつつ、現時点で金融仲介機能を阻害しているとは思わないとの認識を示した。
金融緩和からの出口政策については物価2%目標に距離がある中で、具体的に話すと市場の混乱を招く可能性があると述べた。
日銀は12月20─21日に今年最後の金融政策決定会合を開く。市場では、金融政策の現状維持を予想する声が多い。
<12:13> 正午のドルは112円半ば、株下げ止まり安ど感
正午のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点から小幅ドル高/円安の112.43/45円付近。
前日に日本や中国などのアジア株が軒並み安となったことが響き、円は海外時間にかけて広範に上昇したが、米株の下げ渋りでそうした流れには歯止めがかかった。
きょうの上海総合指数は軟調だが小幅安にとどまり、日経平均は前日比280円高と4日ぶりに反発。アジア株はまちまちで、ドルは一時112.49円まで小幅ながら切り返した。
ただ、きょう午前の値幅はわずか上下27銭。目立った動きはなかった。
<11:09> ドル112.45円付近、しぼむ米税制改革への期待が重し
ドルは仲値公示を経て一時112.49円ときょうの高値へ上昇。日経平均が一時前日比300円近い上昇となったこともあり、底堅さを増している。上海総合指数は小幅安だが、香港株はプラス圏で取引が始まった。
市場ではドルが上昇しにくい一因として、米上院で可決された税制改革への期待が後退している点を指摘する声が上がっている。ドルの横ばいは米長期金利の伸び悩みを反映しているが、その背景として税制改革による景気の押し上げ効果が、当初の期待ほどではないとの試算が増えているためだ。
上院通過後、下院案と一本化する過程で内容が変更される項目もあるが、現時点で市場関係者が試算する国内総生産(GDP)の押し上げ効果は、おおむね年0.2─0.3%程度と控えめ。州や所得状況によっては増税となる国民もいるとの報道もある。同法案は事前の期待が大きかっただけに、詳細が判明するにつれ期待が失速している面もあり、それがドルの上昇を抑制しているとの見方だ。
<09:40> 前日の円全面高、原油安で加速 ドル横ばいで値動き拡大
きょうにかけて外為市場で目立ったのはクロス円の下げ。世界的な株安を背景に円に上昇圧力がかかる中、米エネルギー情報局(EIA)週報で燃料在庫の急増が判明したことなどを受けて原油価格が急落。カナダやオーストラリアなど資源通貨が売られたあおりを受けた。
加ドルの下げはカナダ銀行(中央銀行)が発表した声明が「一段の利上げに慎重」(外銀)との見方も売り手掛かり。中銀は前日、政策金利を予想通り据え置き、声明で「将来的に利上げが必要になる可能性がある」が「中銀は引き続き慎重であり続ける」とした。
加では1日発表の雇用者数が前月比7万9500人増と予想の1万人増を大幅に上回ったほか、失業率が5.9%と08年2月以来の低水準を記録したことで、事前の市場では中銀がタカ派に傾くのではないかとの思惑もあった。加ドル/円は87円半ばへ1円超売られた。
そうした通貨に売りが強まる一方、米10年債利回りは10月以降のレンジ下限である2.3%付近で下げ渋り、米ドルの値動きを抑制。上昇手掛かりのある対円で値動きが大きくなった構図だ。ドル下げ渋りの背景には「リスク回避的なドル買い」(都銀)もあるという。
ドルは現在112.43円付近。仲値公示に向けてややしっかり。
<08:30> 中国株の行方が焦点、引き締め顕著なら円高圧力
市場では、中国株の行方をきょうの大きな注目点として挙げる声が出ている。中国人民銀行(中央銀行)は12月に入り、前日まで4営業日連続で公開市場操作を見送り。政策引き締めシフトとの思惑が台頭する中、前日は上海総合指数が当面の下値めどとされていた3300付近を割り込んだことで、売りが加速した。
一時3年ぶりに4%台を超えた10年債利回りは、上昇こそ一服となったが、現在も3.8%付近で高止まりしている。「中国政府が景気を一気に冷やすようなことはしないだろうが、11月の党大会を経て、バブル抑制へ運営方針をやや引き締め方向へ転調させた可能性がある」(都銀)という。
仮に中国株がさらに調整色を強めるようなら、商品安などと連鎖する形で、為替市場ではリスク回避的な上昇圧力が円にかかりやすくなる。
<07:57> ドル111.80─112.80円の見通し、株価急落に警戒
ドル/円は112.25円付近、ユーロ/ドルは1.1803ドル付近、ユーロ/円は132.50円付近。
きょうの予想レンジはドル/円が111.80―112.80円、ユーロ/ドルが1.1760─1.1840ドル、ユーロ/円が131.80―133.00円とみられている。
米国株の下げ渋りなどを受けて、海外市場で円が買われた流れは一服となる可能性もあるが、日本や中国などアジア株が下げ幅を広げる展開となれば、クロス円を中心に円が再び強含む可能性もある。ただその中でもドルの値動きは限定的で「ドル/円は横ばい」(邦銀)となる見通しだ。
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