[東京 9日 ロイター] -
<09:27> ドル107円付近、米中貿易摩擦が頭から離れず好・悪材料に反応薄
ドルは106.95円付近でやや神経質な値動き。
3月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数の伸びが10万3000人にとどまり、予想から大幅に下振れした。一方で、時間当たり賃金は前年同月比プラス2.7%と前月から0.1%ポイント加速した。
市場では、「米中貿易摩擦が頭から離れず、良い材料にも、悪い材料にもしっかりと反応できない状態に陥っている」(FX会社)という。
貿易摩擦については、米国と中国がどこまで本気なのか分からず、今後もトランプ大統領の不規則発言や、それに対する中国の応酬に為替相場が右往左往させられる状況が続きそうだが、「はっきり言って、トランプ発言には辟易し、マーケットも疲れている」(同)という。
<07:55> ドル106.97円付近、IMMで円は小幅な買い越しに転じる
ドルは106.96円付近。午前4時半代に106.79円まで下落したが、その後は107.05円まで反発し、現在に至っている。
米国の保護主義的な貿易政策をめぐり、前週末は米国株が大幅安となるなか、引き続き貿易関連のヘッドラインが注目されている。
米トランプ政権の方針に詳しい関係筋2人によると、同政権は、自国の自動車メーカーの保護を目的に、より厳格な環境基準の達成を輸入車に求める方策を検討している。
他方、米商品先物取引委員会(CFTC)のデータを基にロイターが算出したIMM通貨先物の非商業(投機)部門の取組(4月3日までの週)によると、ドルの売り越しは2週連続で減少したものの、 円は買い越しに転じた。前週は3668枚の売り越しだったが、今週は3572枚の買い越し。
上記のデータについて「円についてはほぼニュートラルと言える。年初に大幅なショートとなっていたことを考えれば、短期筋の間では、最近、円売りがワークしないという実感があり、その結果、ニュートラルに戻したのだろう」(外国銀行)という。
<07:34> ドル106.60─107.60円の見通し、株価動向とシリア情勢に注目
ドル/円は106.94円付近、ユーロ/ドルは1.2277ドル付近、ユーロ/円は131.55円付近。
きょうの予想レンジはドル/円が106.60―107.60円、ユーロ/ドルが1.2260─1.2340ドル、ユーロ/円が130.80―131.80円とみられている。
前週末6日のニューヨーク市場では。米中貿易摩擦への懸念や、3月の米雇用統計で雇用の伸びが鈍かったことなどからドルが下落した。中国商務省の高峰報道官6日の記者会見で、中国は米国の追加関税措置に躊躇なく対応すると述べた事を受け、ドルの下落が加速した。ダウ平均株価は570ドル強値下がりしたほか、主要株価指数が軒並み2%を超える下げとなった。
きょうの東京市場は米雇用統計の内容などの消化に集中し、方向感が出にくいとみられている。引き続き「トランプ氏の不規則発言やシリアでの軍事的な緊張などにも注意が必要だ」(外為アナリスト)という。
米国防総省は5日、シリアにおける過激派組織イスラム国(IS)との戦いについて、トランプ大統領と協議したが、米国の軍事政策に変更はなく、撤退の日程などの指示も受けていないと明らかにした。
政府高官が4日明かしたところによると、大統領は国家安全保障会議(NSC)でISを駆逐するため米軍の派遣期間を多少延長することに同意したが、比較的早期の撤退を望んでいる。米軍はシリアで空爆を行い、特殊部隊を含め2000人前後が駐留している。
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