[東京 7日 ロイター] -
<08:47> ドル109円前半、IMMの投機筋の円ポジションはほぼニュートラル
ドルは109.15円付近で小動き。ユーロ/ドルは1.1958ドル、ユーロ/円は130.45円。
午前の取引では、大型連休明けの輸入企業のドル買いが先行する可能性があるという。
米商品先物取引委員会(CFTC)のデータをもとにロイターが算出したIMM通貨先物の非商業(投機)部門の取り組み(5月1日まで)によると、ドルの売り越しは7週間ぶりの低水準となった。
ドルの主要通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル)に対する売り越し額は151億5000万ドルで前週の197億7000万ドルから縮小した。
円は前週、買い越しの583枚だったが、1日時点では売り越しの1405枚となった。「投機筋の円ポジションはほぼニュートラルと言える」(外国銀)という。
一方、ユーロの買い越しは12万0568枚と前週の13万0594枚から縮小した。「ユーロ・ロングがまだ残留しているので、ユーロには下げ余地がある」(同)との意見が聞かれた。
ユーロは4日、1.19100ドルまで下落し、昨年12月以来の安値を付けた。
4月26日に行われた欧州中央銀行(ECB)の理事会で、金融政策そのものについて討議されなかったことで、市場では、ECBによる金融政策の正常化が遅れる可能性を懸念する声が上がっている。
<07:43> ドル108.60─109.60円の見通し、109円を軸とした値動き
ドル/円は109.10円付近、ユーロ/ドルは1.1962ドル付近、ユーロ/円は130.45円付近。
きょうの予想レンジはドル/円が108.60―109.60円、ユーロ/ドルが1.1910─1.2010ドル、ユーロ/円が129.90―130.90円とみられている。
週末に発表された4月の米雇用統計では、非農業部門の就業者数が16万4000人増と予想の19万2000人増を下回ったものの、失業率は17年半ぶりの低水準となる3.9%に低下した。一方で、注目された時間当たり賃金は前月比0.1%増と予想の0.2%増を下回り、ドルの下落を招いた。ドル/円は一時108.65円まで下落した。
しかし、その後は米国株が上げ幅を拡大し、ニューヨーク終盤までにドルは109.10円まで反発した。
この日は「大型連休明けで、午前の取引では輸入企業のドル買いが先行する可能性がある。午後は、ロンドン市場が休場なので静かな取引になりそうだ。109円を中心とする値動きを予想するが、株のリバウンドがあれば109円半ばをトライする余地もある」(外為アナリスト)という。
外為市場ではこのところユーロや英ポンドなど欧州通貨の弱さが際立っており、「欧州通貨安の影響で、ドルや円がしっかりしている」(同)との指摘が出ていた。
全スポットレート(ロイターデータ)
アジアスポットレート(同)
欧州スポットレート(同)
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