[東京 28日 ロイター] -
<09:40> ドル109円後半、ユーロは1.17ドルばさみで復活の兆しなし
ドルは109.65円付近。朝方から109.58―109.83円と小幅なレンジでの値動きとなっている。
ユーロ/ドルは1.1700ドルばさみ。イタリアとスペインの政治情勢を巡る不安感から、下値を切り下げ「復活の兆しがみられない」(FX会社)という。
ユーロ/ドルが弱い中で、「クロス円全般に下値めどが立ちにくい。ユーロが弱い間は、(クロス円の)上値は限られるだろう」(同)。
ユーロは現在128.26円付近。25日に一時127.17円まで下落し約1年ぶりの安値をつけた。
衆参両院の予算委員会は28日、森友・加計学園問題などを巡る集中審議を行う。
午前の参院予算委で、安倍晋三首相は、愛媛県資料に指摘された2015年2月25日前後に加計学園の加計孝太郎理事長と面会してはいない、と改めて否定。「加計氏とは何度も会っているが、獣医学部新設について話したことはない」と述べた。
また、同委員会で、麻生太郎財務相は森友問題で「事実と異なる国会答弁をしてきた。財務省のトップとして深くお詫び申し上げる」と陳謝した。
為替市場の反応は限定的。
<08:36> 米原油先物が67ドルまで下落、ユーロ/円の重しに
米WTI原油先物は現在1バレル=67.28ドル付近。一時間ほど前に67ドルちょうどまで下落し、5月2日以来約1カ月ぶりの安値をつけた。
同原油先物の25日の清算値は、4%(2.83ドル)安の1バレル=67.88ドル。週足では約4.9%の値下がりと、2月初旬以来の大幅な下げを記録した。
背景は、サウジアラビアとロシアのエネルギー相が会合し、協調減産緩和を巡り協議したこと。ロシアのノバク・エネルギー相は26日、石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟産油国の強調原産の緩和について、現在の減産の基準になった2016年10月の水準に戻すのが選択肢の一つだとの考えを示した。ロシアの16年10月の原油生産量は日量1124万7000バレルと30年ぶりの高水準だった。
北海ブレント先物は25日、3%(2.35ドル)安の同76.44ドルで終了。週足では約2.7%下落し、4月初旬以来の大幅な下落となった。
こうした原油先物の下落は、ユーロ/円などクロス円の重しとなっている。
ユーロは現在128.11円付近。25日に127.17円まで下落し約1年ぶりの安値をつけたあと、早朝の取引では、米朝首脳会談実現の思惑から128.36円まで急反発したが、その後は、上昇分を徐々に手放している。
<08:04> ユーロ128.15円付近、約1年ぶり安値から反発後に失速
ユーロ/円は128.15円付近。
早朝の取引でユーロは、米朝首脳会談実現の思惑を背景に、一時128.36円まで勢いよく反発したが、その後は上昇が失速した。
25日のニューヨーク市場で、ユーロは一時127.17円まで下落し、昨年6月以来の安値をつけた。原油先物の急落や米国株の下落が背景要因。
また、イタリアに加え、スペインの政治情勢に対する懸念が広がり、ユーロは幅広い通貨に対して下落した。ユーロ/ドルは1.1646ドルと半年ぶりの安値をつけた。
米大手格付け会社のムーディーズは25日夜、イタリアのソブリン格付け「Baa2」を引き下げ方向で見直すとの方針を明らかにした。その理由として、イタリアの次期政権が歳出拡大に走る可能性を指摘した。
<07:45> ドル109.10─110.10円の見通し、米朝首脳会談実現の思惑で一時110円目指す
ドル/円は109.65円付近、ユーロ/ドルは1.1678ドル付近、ユーロ/円は128.04円付近。
きょうの予想レンジはドル/円が109.10―110.10円、ユーロ/ドルが1.1620─1.1720ドル、ユーロ/円が127.60―128.60円とみられている。
早朝の取引でドルは一時109.83円まで上昇した。トランプ米大統領が27日、米朝首脳会談の開催に向けて協議するため、米国の当局者が北朝鮮に到着したとツイッターで明らかにしたことが背景。
これに先立ち、米国務省は米朝の政府当局者が、韓国と北朝鮮の軍事境界線にある板門店で会談したと発表した。
しかし、ドルの上昇はまもなく息切れし、109.63円付近まで押し戻された。
「きょうは英米市場が休場であり、北朝鮮がらみの思惑が一巡すれば、方向感に乏しい、まったりとした展開になるのではないか」(外為アナリスト)との意見が聞かれた。
米格付け会社のムーディーズは25日、イタリアのソブリン格付け「Baa2」を引き下げの方向で見直すとの方針を明らかにした。
さらに前週末はスペインの政局に対する不安感も持ち上がり、ユーロは1.1647ドルと約半年振りの安値をつけた。さらに原油先物相場の急落や米国株の下落などが加わり、ユーロ/円は127.17円と昨年6月以来の安値をつけた。
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