[東京 12日 ロイター] -
<10:13> ドル110円前半、底流にはリスク回避のドル買い
ドルは110.43円付近。
米中通商協議の進展期待を背景に投機筋主導のドル買いが進んできたが、目下、足元で伸び悩んでいる。
大和証券チーフ為替アナリストの亀岡裕次氏は「世界的な景気減速を背景としたリスクオフのドル買いが底流にある」という。
リスク回避時にはドルと円が共に買われる傾向があるが、目下、リスクオフの円買いは鳴りを潜め、クロス円が伸び悩んでいる状況だ。
ただ「リスクオフの円買いが今後広がる可能性もあり、ドル/円の上値余地は111円近辺まで」と同氏はみている。
テクニカルにも、111円付近が昨年来の下落の半値戻し水準にあり、ドルの反発余地は限定されるという。
<09:28> ドル110円半ば、米中通商協議に対する楽観的な見方が支援材料
ドルは110.46円付近。短期筋主導のドル買いを受けて、一時110.51円まで上昇した。
「ドル以外買うものがないという状況で、米中通商協議に対する楽観的な見方を背景にドル買いが進んでいる」とFXプライムbyGMO常務取締役の上田眞理人氏は言う。
ただ、米中通商協議では「それほど楽観する材料もない上、15日に米国の暫定予算の期限切れが迫ってきているため、積極的にドルを買い進めるわけにもいかない」(同)と上田氏はみている。
市場では、ドルが110.50円をしっかりと上抜ければ、110.70円付近に損失確定のドル買い戻しオーダーがあるとされ、上昇に弾みがつきそうだ。ただ、111円ではドル売り需要も累積しているという。
前週のドルは109円台後半で底堅いが上値も重いという状況が続き、5日連続で110円をワンタッチしながらも大台にしっかり乗せられなかった。上田氏によると「110円台でも同じような値動きが予想される」という。
<08:11> ドル109.90─110.90円の見通し、ユーロ安は継続か
ドル/円は110.38円付近、ユーロ/ドルは1.1277ドル付近、ユーロ/円は124.59円付近。
きょうの予想レンジはドル/円が109.90―110.90円、ユーロ/ドルが1.1230─1.1330ドル、ユーロ/円が124.00―125.00円とみられている。
前日の欧州時間にドルは直近の高値110.16円付近を上抜けたことで上昇に弾みがつき、110.46円まで上値を伸ばした。ただ「特段強いドル買い要因があったわけではなく、ユーロ安による他律的かつ投機筋主導のドル高だった」(外為アナリスト)という。
きょうは引き続き株価の動向と米長期金利の動向が鍵を握るとみられる。
米中通商協議の行方や米連邦予算を巡る与野党の対立などにも、市場の関心が向けられている。
ユーロは節目となる1.1300ドルを再び割り込んでおり、「今年や来年の成長率の下方修正やドイツの指標の弱さを背景に、しばらくは基調としてのユーロ安が継続するとみられる」(前述のアナリスト)という。
きょうの米国時間には米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が講演する予定。
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