[東京 19日 ロイター] -
<13:00> ドル111円後半、PMIはユーロ圏と米国で弱さ比べ
ドルは111.93円付近。ユーロは1.1237ドル付近で小動き。
前日の海外市場では4月ユーロ圏総合購買担当者景気指数(PMI)速報値が51.3と前月の51.6から低下する一方、3月米小売売上高が1年半ぶりの大幅な伸びとなったことで、ユーロ売り/ドル買いが勢いづいた。
しかし、市場では注目されなかったものの、前日IHSマークイットが発表した米国の総合PMIは4月に52.8(速報値)と、3月の54.6(確報値)から低下し、2016年9月以来の低水準となった。
内訳は、製造業PMIが52.4と3月と同水準だったが、サービス業PMIが52.9と3月の55.3から大幅に低下した。
「PMIは製造業、サービス業とも昨年夏をピークに低下基調にある旨があらためて示された。(米国では)雇用情勢も既にピークアウトした可能性があり、今後は企業活動の鈍化が雇用抑制を通じて内需を下押しするリスクに注意が必要だ」(SMBC日興証券)という。
市場では「欧州の弱さに気をとられている間に、米国でも企業の景況感が着々と悪化している。市場がいずれこのことに気がつけば、ユーロの買い戻しにつながるかもしれない」(証券会社)という。
<12:00> 正午のドルは111円後半、午前の値幅わずか11銭
正午のドルは前日NY市場終盤の水準と変わらずの111円後半。きょうはグッドフライデーで多くの国が休場のため、取引は低調。午前の値幅は111.90─112.01円の上下11銭にとどまった。
麻生太郎財務相はこの日の会見で、ムニューシン米財務長官が言及した為替条項について「為替の変動と貿易収支に相関はない」として、長官は議会などの意見を代弁しているのだろうとの見解を述べた。
円相場に目立った反応はなかった。
<09:25> ドル112円付近、前日の上昇は持ち高調整の側面も
ドルは112.00円付近でもみあい。日経平均は反発して取引が始まったが、参加者に乏しい外為市場で目立った反応はない。
前日海外ではドルが全般に上昇。対スイスフランで17年3月以来2年ぶり高値を更新したほか、ドル指数も4月2日以来2週間半ぶり高水準をつけた。
きっかけは3月米小売売上高が1年半ぶりの高い伸びとなったことと、新規失業保険申請件数が49年半ぶりの低水準だったこと。加えて、連休前の持ち高調整によるドルの買い戻しが目立ったとの声も出ている。
<07:50> ドル111.50─112.40円の見通し、取引停滞
きょうの予想レンジはドル/円が111.50―112.40円、ユーロ/ドルが1.1180─1.1280ドル、ユーロ/円が125.20―126.30円付近。
きょうはグッドフライデーで多くの国が休場となるため、取引は低調で方向感に乏しい展開となりそうだ。
海外市場では4月ユーロ圏総合購買担当者景気指数(PMI)速報値などが予想を下回った一方、3月米小売売上高が1年半ぶりの大幅な伸びとなったことで、ユーロ売り/ドル買いが活発化。ユーロ売りは対円にも波及し、主要通貨の中ではドルと円が堅調な展開となった。
ドル/円は前日夕方に円買いを反映して一時111.76円まで下落した後、ドル高がけん引役となって112円台へ反発した。引き続き売買は交錯しやすい状況で、日中は「動意に乏しい展開となりそう」(トレーダー)という。
きょうアジア市場では、豪、NZ、香港、シンガポール、インド、フィリピン、インドネシアなどが休日となる。
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