November 11, 2019 / 12:34 AM / in 5 days

〔マーケットアイ〕外為:ドル109円前半、中国は弱いPPIと強いCPIの板挟み

[東京 11日 ロイター] -

<09:27> ドル109円前半、中国は弱いPPIと強いCPIの板挟み

ドルは109.21円付近。早朝から109.15―109.25円のレンジに収まっている。きょうは米国及びカナダ市場が休場のため午後は様子見ムードが広がりそうだ。

週明けの東京市場では、中国国家統計局が前週末(9日)に発表した10月の物価指標が話題となっていた。

10月の生産者物価指数(PPI)は前年比1.6%低下と、2016年7月以来の大幅なマイナスだった。

一方、10月の消費者物価指数(CPI)は前年比3.8%上昇と、2012年1月以来、ほぼ8年ぶりの高い伸びを示した。統計局によると、アフリカ豚コレラの影響で10月の豚肉価格は前年比で2倍超に跳ね上がり、CPI上昇の60%以上を占めた。

市場では「中国の経済は徐々に崖っぷちに追い込まれているようだ。『米国よりも中国のほうが(通商)合意を望んでいた』とするトランプ氏の発言(9日)は事実なのだろう」(FX会社)との意見が聞かれた。

中国在住の証券系アナリストによれば、中国の消費をけん引してきた不動産セクターの減速が中国経済の重しになるという。同セクターは政府の住宅投機取り締まりやデベロッパー向け融資を巡る規制強化に苦しんでいる。

同アナリストはまた、今後の物価情勢について「昨年の伸びが低いことが数カ月は少しの支援となるが、需要に下押し圧力がかかっており、生産者物価のデフレは続くだろう」と指摘。「前年比マイナスが続くかもしれない」と予想している。 ノムラのアナリストは1日付のリポートで「中国人民銀行(中央銀行)が緩和スタンスを継続すると見込んでいるが、豚肉価格が高騰し他の食品価格に影響を与える中、賃金・物価スパイラルが起きるリスクは高まっている」と分析。

オンショア中国人民元は1ドル=6.9954元で8日の取引を終えた。人民元は同日一時6.9650元まで上昇し8月2日以来の高値をつけているが、今後の米中協議や中国の景気動向次第では元安が再開する可能性もあるとみられる。

<08:30> ユーロ1.10ドル前半、約1カ月ぶり安値圏で低迷中

ユーロは1.1021ドル付近と10月15日以来約1カ月ぶり安値圏にある。

ユーロ/円は120.34円付近。8日の東京市場午後5時時点の120.73/77円から下落した。

ユーロ安の背景は、ユーロ圏の景気減速と米中通商交渉を巡る楽観的見方を手がかりとするドル高。後者については前週末を挟んで楽観論が相当後退したが、これまでの「貯金があるため、相対的なドル高が保たれている」(国内金融機関)という。

ショルツ独財務相は、8日に掲載されたユーロニュースのインタビューで、ドイツはリセッション(景気後退)に近づいてはいないが、景気減速の最中にあるとの見解を示し、「人為的な」世界貿易摩擦が解消すれば、景気拡大につながると指摘した。 一部のエコノミストや政治家が、景気支援に向けた財政支出を求めていることに関しては、雇用が過去最高水準にあるほか、一部のセクターで能力の制約がみられており、財政刺激策の拡大は正当化されないとの見方を示した。

国際通貨基金(IMF)は6日、ユーロ圏19カ国の今年の成長率見通しを1.2%とし、4月予測の1.3%から下方修正した。ドイツは0.5%と昨年実績の1.5%から大幅に低下する見込みだ。

<07:41> ドル108.70─109.70円の見通し、米中巡るヘッドラインを警戒

ドル/円は109.23円付近、ユーロ/ドルは1.1020ドル付近、ユーロ/円は120.34円付近。

きょうの予想レンジはドル/円が108.70―109.70円、ユーロ/ドルが1.0980─1.1080ドル、ユーロ/円が119.90―120.90円とみられている。

前週末の外為市場では、トランプ大統領が8日、対中関税の撤回で合意していないと明らかにしたことで、ドル/円が109.08円まで急落する場面があった。

この日も「株価や米長期金利動向に加え、対中関連のヘッドラインに注意したい」(外為アナリスト)との声が聞かれた。 米国市場の8日の高値は109.42円だったが、109.50円付近ではオプション関連のドル売りの需要が強いとされ、引き続きドルの上値を抑える可能性がある。

米中双方の当局者は7日、通商協議の「第1段階」の合意の一環として、双方が貿易戦争の過程で発動した追加関税を段階的に撤廃することで合意したと明らかにした。

ただ、追加関税の段階的撤廃には、ホワイトハウス内外の助言役から強い反発の声が出ている。 トランプ氏は「中国は多少の関税撤廃を求めているが、全てではない。なぜなら、私がそうしないことを分かっているからだ。私は何も合意していない」と述べた。 また、中国側が自分以上に合意を求めているとも指摘した。

米商品先物取引委員会(CFTC)が発表したデータを基にロイターが算出したIMM通貨先物の非商業(投機)部門の取組(11月5日までの週)によると、ドルの主要6通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル)に対する買い越し額は133億2000万ドルで、前週の132億8000万ドルからほぼ変わらなかった。

一方で、円のネットショートは2万6605枚と、前週の1万9698枚から増加しており、前週半ばまでの米中通商協議に対する楽観的な見方が、円売りを増幅させたとみられ、今週は「こうしたポジションの巻き戻しも警戒される」(前出のアナリスト)という。

全スポットレート(ロイターデータ)

アジアスポットレート(同)

欧州スポットレート(同)

通貨オプション

スポットレート(ロイター・ディーリング約定値)

スポットレート(日銀公表)

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