[東京 15日 ロイター] -
<09:17> ドル110円前半、FOMCではドットチャートが最大の関心事
ドルは110.08円付近。きょうは五・十日のため、仲値にかけて、実需勢のフローが注目される。
前日の海外市場では、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて、米長期金利が上昇したことからドル/円が110.10円付近まで買われた。
しかし、ドルは欧州通貨やその他の通貨に対して目立った上昇をしなかった。
このため、主要通貨に対するドルの強さを示すドル指数は昨日から足元にかけて、90半ばで安定的な値動きをみせている。
今回のFOMC(15―16日)を巡っては、メンバーによる政策金利の先行き予測(ドットチャート)に最大の関心が寄せられている。
3月FOMCのドットチャートでは18人のメンバーのうち7人が2023年末までにゼロ金利政策が解除され、利上げが実施されると予想した。
昨年12月の会合で、そう予想したのはメンバー17人のうち5人。昨年9月の会合では4人で、徐々に増加している。
昨年12月下旬に就任したウォラー理事は、今年3月からドットチャートの予測に加わった。
市場参加者の間では、早期のテーパリング(量的緩和の段階的縮小)やゼロ金利政策解除の思惑が後退しているが、こうした市場見通しとドットチャートにギャップが生じた場合、市場は反応しやすい。
<07:40> ドル109.60─110.40円の見通し、FOMC控え米長期金利動向を注視
ドル/円は110.05円付近、ユーロ/ドルは1.2121ドル付近、ユーロ/円は133.40円付近。
きょうの予想レンジはドル/円が109.60―110.40円、ユーロ/ドルが1.2070─1.2170ドル、ユーロ/円が132.90―133.90円とみられている。
前日のニューヨーク市場では、米長期金利が1.5020%付近まで上昇したことを手掛かりに、ドルは110.10円まで買い進まれた。
しかし、ドルは欧州通貨に対してほぼ横ばいとなり、「ドルが強いというよりは、むしろ円が弱い状況だった」(外為アナリスト)という。
きょうは商業取引が集中しやすい五・十日にあたるため、仲値公示にかけては実需の売買が注目されるほか、「米長期金利の動向が引き続き主な材料となりそうだ。ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて、参加者は決め打ちしにくい状況にあり、ドル/円も方向感が出にくいのではないか」(同)という。
午前10時半には豪中銀の議事要旨の発表が予定され、注目されている。
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アジアスポットレート(同)
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