[東京 15日 ロイター] -
<12:02> 正午のドルは110円前半、一時110.15円と11日ぶり高値
正午のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点(110.06/08円)に比べ110.10/12円で推移している。一時110.15円まで上昇し、6月4日以来の高値を付けた。
米長期金利が小幅に低下したにもかかわらず、正午にかけてドルはじり高の展開となった。
通常とは異なるドル/円の値動きについて市場では「ドルが前日の海外高値(110.10円)を上抜けたことで、調整的な円の売り直しが入った可能性が高い」(国内銀)との見方が出ていた。
実際、投機筋は前週までに円ショートを相当規模で圧縮している。
IMM通貨先物の取り組みによると、投機筋の先物円ショートは8日時点で3万7314枚。前週から約26%減と大幅に圧縮され、ポジションが軽くなった。
ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を控え、投機筋は円ショートを積極的に増やしにくいとみられ、足元の円売りにも限界がありそうだ。
<10:42> 豪ドル小幅安、豪中銀議事要旨「債券買い入れ停止検討は時期尚早」
豪ドル/米ドルは0.7702ドル付近で今日これまでの安値圏。豪ドル/円は84.79円付近で同じく安値圏。
午前10時半に公表された豪中銀議事要旨で、中銀理事会のハト派姿勢が確認されたことを受け、豪ドルが弱含んでいる。
豪中銀理事会は、債券買い入れプログラムの停止検討は時期尚早との認識で一致した。また、完全雇用を達成するには、極めて緩和的な政策の維持が必要とした。さらに、債券買い入れが景気回復に必要な緩和的状況を支援するとの見解を示した。
豪中銀は1日に理事会を開き、市場の予想通り政策金利のオフィシャルキャッシュレートを過去最低の0.10%に据え置いた。据え置きは6会合連続。 景気の力強い回復や住宅価格の急上昇にもかかわらず、2024年まで政策金利を据え置く可能性があるとの見通しを改めて示した。
<09:17> ドル110円前半、FOMCではドットチャートが最大の関心事
ドルは110.08円付近。きょうは五・十日のため、仲値にかけて、実需勢のフローが注目される。
前日の海外市場では、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて、米長期金利が上昇したことからドル/円が110.10円付近まで買われた。
しかし、ドルは欧州通貨やその他の通貨に対して目立った上昇をしなかった。
このため、主要通貨に対するドルの強さを示すドル指数は昨日から足元にかけて、90半ばで安定的な値動きをみせている。
今回のFOMC(15―16日)を巡っては、メンバーによる政策金利の先行き予測(ドットチャート)に最大の関心が寄せられている。
3月FOMCのドットチャートでは18人のメンバーのうち7人が2023年末までにゼロ金利政策が解除され、利上げが実施されると予想した。
昨年12月の会合で、そう予想したのはメンバー17人のうち5人。昨年9月の会合では4人で、徐々に増加している。
昨年12月下旬に就任したウォラー理事は、今年3月からドットチャートの予測に加わった。
市場参加者の間では、早期のテーパリング(量的緩和の段階的縮小)やゼロ金利政策解除の思惑が後退しているが、こうした市場見通しとドットチャートにギャップが生じた場合、市場は反応しやすい。
<07:40> ドル109.60─110.40円の見通し、FOMC控え米長期金利動向を注視
ドル/円は110.05円付近、ユーロ/ドルは1.2121ドル付近、ユーロ/円は133.40円付近。
きょうの予想レンジはドル/円が109.60―110.40円、ユーロ/ドルが1.2070─1.2170ドル、ユーロ/円が132.90―133.90円とみられている。
前日のニューヨーク市場では、米長期金利が1.5020%付近まで上昇したことを手掛かりに、ドルは110.10円まで買い進まれた。
しかし、ドルは欧州通貨に対してほぼ横ばいとなり、「ドルが強いというよりは、むしろ円が弱い状況だった」(外為アナリスト)という。
きょうは商業取引が集中しやすい五・十日にあたるため、仲値公示にかけては実需の売買が注目されるほか、「米長期金利の動向が引き続き主な材料となりそうだ。ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて、参加者は決め打ちしにくい状況にあり、ドル/円も方向感が出にくいのではないか」(同)という。
午前10時半には豪中銀の議事要旨の発表が予定され、注目されている。
全スポットレート(ロイターデータ)
アジアスポットレート(同)
欧州スポットレート(同)
通貨オプション
スポットレート(ロイター・ディーリング約定値)
スポットレート(日銀公表)
※関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」