[東京 17日 ロイター] -
<09:14> ドル110円後半、米金利は小幅上昇でドルの上値抑制か
現在、ドル/円は朝方からほぼ横ばいの110.80円付近で推移。今年4月以来の高水準となっている。
米国時間の16日に発表された連邦公開市場委員会(FOMC)の結果については、市場からは「予想以上にタカ派だった」(国内証券)との声が聞かれた。
ただ、米10年債利回りは1.58%台での推移にとどまるなど、「金利市場の動きは思ったよりも大きくない」(同)との指摘が聞かれ、米長期金利が1.5%台後半で安定している間はドルの騰勢も限定的になるのではないかとの見方が出ていた。
一方、ユーロ/ドルは1.1986ドル付近で推移。FOMCの結果を受けてドル買い・ユーロ売りが優勢となり、昨日の水準である1.21ドル付近から下落している。
<07:50> ドル109.25─111.55円の見通し、111円台に向け上昇続くか焦点に
きょうの予想レンジはドル/円が109.25―111.55円、ユーロ/ドルが1.1840─1.2225ドル、ユーロ/円が131.75―134.25円付近。
現在、ドル/円は110.69円付近、ユーロ/ドルは1.1995ドル付近、ユーロ/円は132.79円付近で推移している。
前日のNY市場では、ドル指数が上昇し、約6週ぶりの高値を付けた。連邦準備理事会(FRB)が利上げ予想時期を2023年に前倒ししたことが材料視された。
連邦公開市場委員会(FOMC)後に発表された金利・経済見通しでは、18人の当 局者の過半数となる11人が23年に少なくとも2回の0.25%ポイントの利上げを予 想。声明では「ワクチン接種の進展で米国における新型コロナウイルスの感染拡大が抑制 された」としながらも、「一段の大幅な進展」が得られるまで政策は変更しないと改めて 確約した。
きょうのドル/円相場は、ドルが111円台を目指して上昇圧力を維持するか注目される。現在、ドル/円は110円台後半と、今年4月以来の高値圏で推移。
FOMCの結果を受けて米10年債利回りが1.58%台まで上昇し、ドルは全面高となっているが、市場では「2カ月ぶりの高値圏という水準で、東京時間では利益確定売りも出やすくなりそうだ」(楽天証券・FXディーリング部、荒地潤氏)との声が出ていた。
米10年債利回りは1.5%台を回復したものの、「今年の4月ごろに付けていた1.7%近辺まで上昇してもおかしくない状況」(荒地氏)との指摘も聞かれた。為替相場は引き続き、米長期金利の動向をにらみながらの展開が続く見通しだという。
主なスケジュールでは、米国で新規失業保険申請件数、ユーロ圏で5月消費者物価指数改定値(統計局)が公表予定となっている。また、スイス、台湾、ノルウェー、トルコなどで中銀の金利発表が予定されている。
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