[東京 18日 ロイター] -
<07:46> ドル109.80─110.80円の見通し、110円台で値固めできるか注目
きょうの予想レンジはドル/円が109.80―110.80円、ユーロ/ドルが1.1870─1.1970ドル、ユーロ/円が130.80―131.80円付近。
現在、ドル/円は110.27円付近、ユーロ/ドルは1.1911ドル付近、ユーロ/円は131.35円付近となっている。
前日のNY市場では、ドル指数が上昇し2カ月ぶりの高値を付けた。米連邦準備理事会(FRB)が新型コロナウイルス禍後の最初の利上げ時期の見通しを2024年から23年に前倒したことを受けた。
きょうのドル/円相場は、ドルが110円台をキープし値固めできるかが焦点となりそうだ。昨日はFOMC(米連邦公開市場委員会)を受けて米長期金利が上昇し、ドルも110円台後半まで上値を追う展開となった。
ただ、今年の3月に付けた高値(110.97円付近)に近付くと利益確定売りも優勢となり、「ドルが111円台をトライする期待はやや後退した」(上田東短フォレックスの営業推進室長・阪井勇蔵氏)との声が聞かれた。
一方、米FOMC後から欧州通貨は潮目が変わりつつあり、ユーロ/ドル、ユーロ/円はいずれも下落基調にある。FOMCではFRBのタカ派シフトが確認されたが、ECB(欧州中央銀行)はハト派姿勢を維持しており、金融政策の方向性の差が意識されている。
ユーロは対ドルで節目の1.2ドルを下回る水準となり、「値ごろ感からユーロの買い戻しが入る可能性はあるが、あっけなく1.2ドルを下回ったことからユーロ買いの動きも限定的となりそうだ」(阪井氏)という。
主なスケジュールでは、国内では日銀の金融政策決定会合の発表を控えているが、無難に通過するとみられており、為替相場への影響は限定的となる見通し。
海外では、英国で5月小売売上高(国立統計局)、ユーロ圏で4月経常収支(ECB)が公表される予定となっている。
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