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〔マーケットアイ〕外為:ドル110円前半、利上げ前倒し観測で中期ゾーンの米国債利回り急騰

[東京 21日 ロイター] -

<08:21>ドル110円前半、利上げ前倒し観測で中期ゾーンの米国債利回り急騰

ドルは110.18円付近。

ハト派で知られていたセントルイス連銀のブラード総裁が18日に、インフレ抑制に向けた利上げを「22年終盤に開始すべき」と主張したことがきっかけで、大幅安となった米国株とリスク回避の円買い圧力が、きょうも続くとみられている。

一方で、利上げ前倒し観測による米金利高がドルの下値を支えるとみられ、為替市場では「株安によるリスク回避の円買いと、米金利上昇によるドル買いの綱引きとなりそうだ」(外為アナリスト)という。

18日のニューヨーク市場では、米10年債利回りが短期筋のポジション繰りから分かりにくい値動きをする一方で、政策金利の変化により敏感に反応する中期ゾーンの利回りの上昇が目立った。

米2年国債利回りは0.2080%から0.2840%まで急騰し、4月8日以来の高水準となり、米5年国債利回りは0.8470%から0.9620%まで急騰し、4月5日以来の高水準となった。

一方、米10年国債利回りは、1.5226%からいったん1.4380%に低下し、その後1.44%台に持ち直すなど、「ほぼ説明不可能な、短期筋のポジション繰りを反映した値動きだった」(外国銀)という。

<07:44> ドル109.80─110.60円の見通し、米長期金利と株価を警戒

ドル/円は110.19円付近、ユーロ/ドルは1.1870ドル付近、ユーロ/円は130.78円付近。

きょうの予想レンジはドル/円が109.80―110.60円、ユーロ/ドルが1.1820─1.1920ドル、ユーロ/円が130.30―131.30円とみられている。

18日のニューヨーク市場では、ハト派で知られていた米連邦準備理事会(FRB)高官が、来年にも利上げを開始すべきとの発言したことをきっかけに、米国株が大幅安となり、米長期金利が1.44%台まで低下、ドル/円も110.05円まで下落した。

セントルイス地区連銀のブラード総裁は18日、FRBが金融政策の引き締めを早める方向にシフトしたことについて、新型コロナウイルス禍からの回復に伴い、経済成長、特にインフレ率が予想よりも伸びていることに対する「自然な」対応であるという認識を示し、インフレ抑制に向け利上げを「22年終盤に開始すべき」と主張した。

21日はブラード総裁とダラス地区連銀のカプラン総裁のバーチャル会合が予定されているほか、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀の講演もある。

市場では、「ブラード総裁は18日に金融市場を驚かせたので、さすがにきょうは、さらに市場を刺激するようなことは言わないだろう」(外為アナリスト)との声も聞かれた。

米10年国債利回りは現在1.4431/14%の気配と、 11日以来の低水準となっている。

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