[東京 25日 ロイター] -
<07:54> ドル110.50─111.30円の見通し、111円台定着には慎重
きょうの予想レンジはドル/円が110.50―111.30円、ユーロ/ドルが1.1880─1.1980ドル、ユーロ/円が131.80―132.80円付近。
現在、ドル/円は110.86円付近、ユーロ/ドルは1.1930ドル付近、ユーロ/円は132.29円付近で推移している。
前日のNY市場では、ドルが安定的に推移した。市場ではインフレが高止まりした場合に米連邦準備理事会(FRB)は一段と積極的に対応するのか、探る動きが出ている。主要6通貨に対するドル指数は91.790と、ほぼ横ばい。
FRBが先週の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ時期の見通しを2024年 から23年に前倒してから、FRB当局者はインフレを巡る様々な見解を表明。
また、24日はフィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁が、米経済が昨年の落ち込みから急速に回復する一方、労働市場については一段の改善が必要という認識を示した。
きょうのドル/円相場は111円を挟んでもみあう展開が予想されている。上田東短フォレックス・営業推進室長の阪井勇蔵氏は、ドル/円は110.70円付近では押し目買いも入り底堅さを維持するものの、111.10円付近では上値の重さが意識され、「111円台定着には慎重」だと指摘。
ドル111円台は約1年3カ月ぶりの高値圏であるだけに、「買いポジションを持ちづらい」(阪井氏)という。
米10年債利回りは1.5%を下回る水準で推移。阪井氏は、「力強い金利上昇がなければ、ドルが上値を追う状況になりづらい」との見方を示した。
主なスケジュールでは、国内では1─3月資金循環統計速報(日銀)、6月東京都区部消費者物価(総務省)が公表予定となっている。海外では、米国で6月ミシガン大消費者信頼感指数確報値が発表される予定。
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