[東京 5日 ロイター] -
<09:20> ドル111円前半でじり高、111.71円が目先の上値めど
ドルは111.15円付近で推移している。早朝の安値110.90円からじり高傾向となっている。きょうは米国市場が独立記念日の振替休日で休場となるため、全般に短期筋の活動が鈍るとみられている。
複数の市場関係者によると、目先のドルの上値抵抗線は昨年3月の高値111.71円とみられている。2日の東京市場の高値は111.66円だった。
ドルは2日の米雇用統計発表を受けて111.65円まで上昇したが、終盤には110.95円まで反落。指標の内容がまちまちだったことに加え、米国市場の3連休を控えた持ち高調整のドル売りが出たとみられる。
きょうはこうした調整売りが一巡したことでドルの上値は軽くなっているが、米国市場休場で海外短期筋の売買が細る中、どこまで上値を追っていけるのか不透明感が漂う。
<08:15>ドル111円前半、IMMで円ショートが2年1カ月ぶり高水準
ドルは111.15円付近。早朝の110.90円からじり高の展開となっている。
米商品先物取引委員会(CFTC)が2日発表したIMM通貨先物の非商業(投機)部門の取組によると、円のネットショート(売り持ち)は、6月29日時点で6万9895枚と、前週の5万3862枚から増加し、2019年5月7日以来の高水準に達した。
市場では、「スポット市場で継続するドル高/円安基調に整合的な動き」(外為アナリスト)との指摘がでていた。
ユーロのネットロング(買い持ち)は6月29日時点で8万7146枚と前週の8万9057枚から縮小、英ポンドのネットロングは1万7723枚と、前週の1万7927枚から小幅に圧縮された。
ユーロと英ポンドのネットロングは、6月22日までの一週間に、それぞれ前週から大幅に削られた。両通貨のロング圧縮ペースは鈍ったものの、「欧州圏の金融当局が、金利正常化関して米国の後塵を拝しているため、欧州通貨売りの傾向は続きそうだ」(前出のアナリスト)との見方が出ていた。
欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、ユーロ圏経済は新型コロナウイルス危機を受けた不況から回復し始めているものの、その動きはなお脆弱との認識を示した。2日公表された仏紙ラプロバンスとのインタビューで述べた。
同発言は2日の海外市場でユーロ売りにつながった。
<07:42> ドル110.70─111.50円の見通し、111円半ばからは売りゾーンか
ドル/円は111.10円付近、ユーロ/ドルは1.1863ドル付近、ユーロ/円は131.80円付近。
きょうの予想レンジはドル/円が110.70―111.50円、ユーロ/ドルが1.1810─1.1910ドル、ユーロ/円が131.30―132.30円とみられている。
2日のニューヨーク外為市場では、米雇用統計を受けてドルが一時111.65円まで上昇したが、その後は下落に転じた。
6月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比85万人増と、5月の58万3000人増から伸びが加速し、10カ月ぶりの大幅増となった。
ただ失業率は5.9%と、5月の5.8%から悪化。市場予想は5.7%だった。
米国の雇用は22年のどこかの時点まで新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)前の水準に戻らない見込みだ。
きょうは「雇用統計後に米長期金利が1.42%台まで低下したことなどから、111円台後半はドル売りゾーンとみなされそうだ。ただ、ドル高/円安基調は続いているため、111円を割り込んだとしても、下方向に走るリスクは低いだろう」(外為アナリスト)との意見が聞かれた。
アジア時間に公表される経済指標では、豪小売売上高や豪住宅着工許可件数、財新による中国の6月サービス部門購買担当者景気指数(PMI)などがある。
全スポットレート(ロイターデータ)
アジアスポットレート(同)
欧州スポットレート(同)
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スポットレート(ロイター・ディーリング約定値)
スポットレート(日銀公表)
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