[東京 25日 ロイター] - <09:08> ドル122円前半、6年3か月ぶり高水準 ユーロ円は4年1カ月ぶり高値圏
ドルは122.18円付近と2015年12月以来の高水準で推移している。足元急ピッチで上昇しており、高値警戒感から大きな調整が入ってもおかしくないものの、「地合いは相当強いとみられ、123円を目指す可能性もある」(アナリスト)との声が聞かれた。
ユーロ/円は134.46円付近と18年2月以来の水準まで上昇。豪ドル/円は91.74円と15年8月以来の高水準となるなど、幅広い通貨に対して円安基調が継続している。
ユーロ/ドルは1.1004ドル付近。「欧州中央銀行(ECB)が金融引き締めに前向きな姿勢を示しているほか、欧州債金利が上昇しており、思ったよりもユーロ安/ドル高が進んでいない」(同)という。
<07:45> ドル121.60─123.10円の見通し、堅調地合い継続
きょうの予想レンジはドル/円が121.60―123.10円、ユーロ/ドルが1.0930─1.1060ドル、ユーロ/円が133.80―135.30円付近。
現在ドル/円は122.38円付近、ユーロ/ドルは1.1006ドル付近、ユーロ/円は134.64円付近で推移している。
前日のニューヨーク市場では、週間の米新規失業保険申請件数が52年半ぶりの低水準となったほか、米連邦準備理事会(FRB)当局者によるタカ派的な発言を背景に米長期金利が上昇。また、米株式市場も堅調で、外為市場ではドル買い/円売りが一段と加速しドルは2015年12月以来の122円台へ上昇した。
きょうもドルの堅調地合いが継続するとみられ、122円台を中心とした推移が予想されている。日経平均株価が上昇した場合はリスクオンの流れから円売り圧力が強まりやすい。五・十日に伴い、通常よりも実需の売り買いが多くなるとみられる。
足元のドルは急ピッチで上昇しており「週末を控えた利益確定や持ち高調整のドル売りこなしがらドルの上昇が続くのかを見極めたい」(外為アナリスト)との声が聞かれた。
円債市場では10年金利が0.25%に接近しており、日銀の指し値オペがオファーされた場合は、日米の金融政策の方向性の違いが意識され、海外勢を中心に投機的な円売りが強まる可能性がある。
主なスケジュールでは、国内で3月東京都区部消費者物価指数、海外では2月の英小売売上高や3月の独IFO業況指数、3月の米ミシガン大消費者信頼感指数(確報値)、2月の米中古住宅販売仮契約指数などが発表予定。 ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁が討論に参加するほか、バーキン米リッチモンド地区連銀総裁の講演、ウォラー米FRB理事の中銀発行デジタル通貨に関する会合での講演が予定されている。
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