[東京 28日 ロイター] -
<10:11> ドル122円半ばに上昇、日銀の「指し値オペ」通告で ドルは122.40円付近。日銀が「指し値オペ」を通告したことが伝わり、122円前半で推移していたドルは一時122.50円まで上昇。日米の金融政策の方向性の違いが意識され、ドル買い/円売りが強まった。
<09:03> ドル122円前半で小動き、ユーロは1.09ドル後半と軟調 ドルは122.23円付近。朝方はドル買い/円売りが優勢となり、ドルは一時122.36円まで上昇。その後は122円前半で小動きとなっている。
時間外取引の米長期金利は2.47%台と19年5月以来の高水準で推移している。 市場では「米長期金利が再び2.5%を超えた場合はドル買い/円売りが強まる。一方で、(米長期金利の)上昇が一服すれば持ち高調整のドル売りが出やすい」(アナリスト)との声が聞かれた。 ユーロ/ドルは1.0984ドルと軟調。米長期金利の上昇や独経済指標の悪化を背景にユーロは売り圧力が強まった。
独IFO経済研究所が25日発表した3月の業況指数は90.8で、下方改定された前月の98.5から低下した。ロシアのウクライナ侵攻を受け、企業の間では運転手の不足やエネルギー価格の上昇、サプライチェーン問題への懸念が台頭、リセッション(景気後退)に陥る可能性も示唆された。
ユーロ/円は134.27円付近と底堅く推移している。
<08:01> IMMで円のショート増、ユーロはロング増
米商品先物取引委員会(CFTC)が25日発表したIMM通貨先物の非商業(投機)部門の取組(22日時点)に基づくロイターの集計で、ドルの買い越しは前週から増加した。
円の売り持ち(円ショート)は7万8482枚と、前週の6万2340枚から増加した。「日米の金融政策の方向性の違いや米連邦準備理事会(FRB)当局者によるタカ派的な発言を背景にドルは120円台に上昇しており、海外勢を中心に売りポジションを膨らませている」(外為アナリスト)という。
ユーロの買い持ち(ユーロロング)は2万3843枚と、前週の1万8794枚から増加した。欧州債の利回りの上昇などを背景にユーロは底堅く推移している。ただ、独経済指標が悪化しているほか、対ロ制裁による影響でエネルギー価格が再び上昇した場合は欧州景気の減速懸念が意識されやすく、「ユーロに対して弱気な見方がでてくる可能性がある」(同)との声が聞かれた。
英ポンドの売り持ち(英ポンドショート)は3万7244枚と、前週の2万9061枚から増加した。
<07:46> ドル121.50─122.80円の見通し、米金利や株価を注視
きょうの予想レンジはドル/円が121.50―122.80円、ユーロ/ドルが1.0920─1.1050ドル、ユーロ/円が133.40―134.90円付近。
現在ドル/円は122.24円付近、ユーロ/ドルは1.0981ドル付近、ユーロ/円は134.24円付近で推移している。
25日のニューヨーク市場では、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が経済統計によって利上げが正当化されれば大幅利上げを支持する意向を表明するなど、米連邦準備理事会(FRB)当局者が積極的な金融引き締めを行うとの姿勢を示したことから、米長期金利が一時2.50%と約3年ぶりの高水準まで上昇。ドル買い/円売りが強まった。
きょうの外為市場でドル/円相場は、米長期金利や日経平均株価の動向をにらみながら、122円前半を中心とした推移が予想されている。上田東短フォレックスの営業企画室長、阪井勇蔵氏は「調整を経ながらも地合いは強さがみられ、ドル円は上方向を向いている」とした上で、「直近の高値の122.44円を抜ければ、122円後半まで上昇する可能性がある」とみる。
円債市場では10年金利が0.25%に接近しており、日銀が指し値オペをオファーした場合は海外勢を中心に投機的な円売りが強まりやすい。一方で、円安に関して強めのけん制が出た場合は一時的に円高に振れるなど、荒い値動きとなる可能性がある。
主なスケジュールでは、米国で3月のダラス連銀製造業景況指数が発表予定。このほか、ベイリー英中銀総裁がマクロ経済と金融安定に関する討論会に参加する予定となっている。
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