[東京 23日 ロイター] -
<09:10> ドル127円後半で小動き、リスク選好でも上昇は限定的
ドルは127.82円。朝方は一時128.05円まで上昇したものの、その後は再び127円後半で小動きとなっている。
時間外取引の米株先物や日経平均株価の買いが先行して始まったことから、リスク選好的な円売りもでている。ただ「米景気減速懸念が根強いことから、ドル/円が勢いをつけて上昇する環境ではない」(アナリスト)との声が聞かれた。
<08:05> IMMで円のショート減、ユーロはロング増 米商品先物取引委員会(CFTC)が20日発表したIMM通貨先物の非商業(投機)部門の取組(17日時点)に基づくロイターの集計で、ドルの買い越しが減少した。前週は昨年11月下旬以来の高水準に増加していた。 円の売り持ち(円ショート)は10万2309枚と前週の11万0454枚から減少した。株式市場の不安定な値動きを背景にリスクを取りにくく、米長期金利も低下基調となるなど、「足元では米国の景気減速が意識されており、対主要通貨でドル売りの動きが広がっている」(外為アナリスト)との声が聞かれた。 ユーロの買い持ち(ユーロロング)は2万0339枚と前週の1万6529枚から増加した。「欧州中央銀行(ECB)による早期利上げ観測などを受けたユーロ買いの動きがみられる」(同)との見方がでている。 英ポンドの売り持ち(英ポンドショート)は7万9241枚と、前週の7万9598枚から小幅に減少した。
<07:52> ドル127.40─128.70円の見通し、レンジ相場か 株価にらみ
きょうの予想レンジはドル/円が127.40―128.70円、ユーロ/ドルが1.0510─1.0640ドル、ユーロ/円が134.70―136.00円付近。
現在、ドル/円は127.97円付近、ユーロ/ドルは1.0576ドル付近、ユーロ/円は135.30円付近で推移している。
前週末のニューヨーク市場では、米連邦準備理事会(FRB)による積極的な引き締めの動きが経済成長の足かせになるとの懸念から株価が不安定な値動きとなるなど、リスクオフの流れが強まった。ドルは一時127.60円まで下落した。同市場での終値は127.85/127.88円だった。
きょうの外為市場でドル/円相場は、米金利や株価の動向をにらみながら。128円ちょうどを挟んで推移すると予想されている。ドルは一定の底堅さは維持しているものの、「米景気減速懸念が根強く、上値の重さが意識されやすい」(上田東短フォレックスの営業企画室長、阪井勇蔵氏)との声が聞かれた。
127円後半では押し目買いが入りやすい一方で、128円前半では戻り売りがでやすい。全体的に手掛かり材料に乏しく、先週のレンジ内での推移にとどまるとみられる。
主なスケジュールでは、国内では日米首脳会談が行われる。海外では、5月の独IFO業況指数や4月の米シカゴ連銀全米活動指数が発表される。ボスティック米アトランタ地区連銀総裁が経済見通しに関する討論会に参加予定。ユーロ圏財務相会合が開催される。
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