[東京 26日 ロイター] -
<10:20> 習主席、米関税方針に「打ち返す」 市場は依然緊張
米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは25日、中国の習近平国家主席が21日に欧米企業幹部との小規模会合に出席し、米国の関税方針に対して「われわれは打ち返す(punch back)」と発言したと伝えた。
同報道は海外市場で話題となり、米株安や円高が進行する一因になったという。「中国側が大人の対応をしない限り、この問題は収束しづらい」(邦銀)といい、市場では依然として貿易戦争への緊張感が高まっている。
主要国の株式市場では、投資家の不安心理を示すとされるボラティリティー指数が上昇中。前日に米VIX指数が2カ月ぶり、欧ユーロSTOXX50ボラティリティー指数が1カ月ぶり、日経平均ボラティリティー指数が2カ月半ぶり高水準を付けた。
円も堅調。ドルは109.60円付近で上値の重い展開が続いている。
<09:35> ナバロ米通商製造政策局長「市場は過剰反応」、円安は一時的
ホワイトハウスのナバロ通商製造政策局長は25日、CNBCとのインタビューで、米ハイテク企業への投資規制は世界全体を対象としたものではないとした上で、株安や円高が急速に進んだ「きょうの市場の反応は過剰だ」と発言した。
発言を受けて、500ドル近く下落していた米ダウ平均は270ドル安近辺まで下げ幅を縮小。ドル/円も2週間ぶり安値の109.36円から110.03円まで大きく切り返した。
しかしその勢いは続かず、ダウは結局328ドル安で取引を終了。ドルもけさまでに109円半ばへ反落した。市場では「ムニューシン財務長官やナバロ氏は市場を落ち着かせようと試みたようだが、あまり効果はなかったようだ」(外銀)との声が出ている。
ドルは午前9時過ぎに109.50円まで下落。海外高値から50銭超の下げとなった。日経平均は寄り付き直後から200円超下落した。
<07:57> ドル109.00─110.00円の見通し、上値重い
きょうの予想レンジはドル/円が109.00―110.00円、ユーロ/ドルが1.1660─1.1740ドル、ユーロ/円が127.50―128.80円とみられている。
日中のドル/円は、円が買われた海外市場の流れを受けて、上値の重い展開となる見込み。注目点は貿易戦争懸念が強まっている中国株で「続落するようであれば、ドル/円は前日の安値を再び試しにいくのではないか」(邦銀)との声が出ている。
ドルは海外市場で一時109.36円まで下落。11日以来2週間ぶり安値をつけた。
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