July 6, 2018 / 1:26 AM / 2 months ago

〔マーケットアイ〕外為:前日のユーロ/円急伸、市場の雰囲気一変 米金利・欧州株高に

[東京 6日 ロイター] -

<10:00> 前日のユーロ/円急伸、市場の雰囲気一変 米金利・欧州株高に

市場では、日本時間の前日午後3時前から急伸したユーロ/円の動きが、引き続き話題を集めている。突然の急騰劇は米金利や欧州株など幅広く他市場にも影響したとみられるためだ。

ユーロ/円が買われ始めたのは午後2時過ぎ。寄り付き直後はプラスだった中国株がマイナス圏へ下落、日経平均も200円超下落するなど、市場ではリスクオフムードが強まっていた。

円買いも同時に強まり、ユーロが朝方の高値128円後半から半ばへ下落していたタイミングで突然、買い向かう動きが活発化した。流れに乗ってユーロを売り込んでいた短期筋の間では、戸惑いと驚きの声が上がったという。

ユーロ/円が買われた背景は、多数の手がかりが指摘されている。1)欧州中央銀行(ECB)関係者が来年末まで利上げがないと市場が見込んでいることに神経をとがらせているとの報道、2)トリア伊財務相が「誰もユーロを離脱したいとは望んでいない」と話したとの報道、3)大陽日酸が米プラクスエアの欧州事業を50億ユーロ(約6438億円)で買収するとの発表、4)5月の独鉱工業受注指数が前月比2.6%上昇と予想を上回った、5)メルケル独首相が、米国からの輸入車に欧州連合(EU)が課す関税を引き下げることに前向きな姿勢を示したとの報道、──といった具合だ。

ユーロは昼過ぎの安値128.58円から夜には129.63円まで1円弱上昇。6月14日以来3週間ぶり高値をつけた。つれてドル/円も110円前半から後半へ上昇するなど円が広範に下落したことで、市場では次第にリスクオンムードが強まり、米10年債利回りが2.83%付近から2.86%付近へ上昇。欧州株も寄り付き直後から堅調に推移する流れを作り出したという。

「(株安や円高といった)ベアムードが強まっていたタイミングだったので、ユーロ/円の買いがカウンターとなって、少なくない参加者が株やユーロ売りの巻き戻しを迫られた。急騰劇の直後で、その後もしばらく売りが出づらくなった」(トレーダー)という。

ユーロは現在129円台前半。前日の急上昇が記憶に新しく「怖くて売り込めない」(邦銀)といい、底堅い動きが続いている。

<08:00> ドル110.20─111.20円の見通し、中国の対応が焦点

きょうの予想レンジはドル/円が110.20―111.20円、ユーロ/ドルが1.1660─1.1740ドル、ユーロ/円が128.80―129.80円とみられている。

市場の関心は米中の関税措置に集中している。報道によると、トランプ米大統領は5日、中国の知的財産侵害に対する制裁関税を予定通り6日に発動すると表明した。

中国が同様の対抗措置を即座に打ち出すのか、直接的な報復措置は見送り「市場や金融システムへの衝撃を和らげるような防衛策を講じる可能性もあるのではないか」(邦銀)といい、その結果によって市場には様々な影響が生じる見込みだ。

全スポットレート(ロイターデータ)

アジアスポットレート(同)

欧州スポットレート(同)

通貨オプション

スポットレート(ロイター・ディーリング約定値)

スポットレート(日銀公表)

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