[東京 27日 ロイター] -
<10:05> 「為替操作、中国以外も注視」米財務長官 ドル111.12円付近
ムニューシン米財務長官は26日、CNBCとのインタビューで「中国人民元の下げを注視している」と重ねて述べたうえで、人民元以外の「各市場でも為替操作が行われていないか注視している」と発言した。
同時に「長期的なドル高は米国にとって重要」と繰り返したこともあり、ドルは海外時間の取引で広範に上昇。円も対ドルで売られたが、下げは小幅にとどまった。
市場では「日米貿易協議で自動車貿易に関して議論が平行線となった時、トランプ大統領がツイッタ―で、ドル/円相場に言及するようなことがあれば、比較的大きく下落してしまうリスクがある」(JPモルガン証券)と警戒する声も出ている。
ドルは仲値公示を経て111.12円付近を推移。横ばいが続いている。
<08:33> 上振れ必至の米GDP、期待外れなら円高リスク
きょう米国で発表される第2・四半期の国内総生産(GDP)速報値に対する関心が高まっている。カドロー米国家経済会議(NEC)委員長は26日のFOXビジネスとのインタビューで、「あすの経済成長率はとても良い数字になる」などと発言。外為市場でドルが買われる手がかりとなった。
トランプ大統領も24日のツイッターで、GDPと特定はしていないものの「米国は良くやっている。地上で最も良い経済数値だ」と発言した。米FOXニュースは24日、トランプ大統領は4.8%への上昇を期待していると伝えた。
相次ぐ発言や報道を受けて、市場では事前予想4.1%増は上振れの公算大との見方が急速に強まっている。一方でドル/円は上値の重さが目立ってきただけに、仮にGDPが期待外れになると、円高が進行しやすいリスクがあるという。
ドルは111.20円付近でもみあい。
<07:50> ドル110.60─111.60円の見通し、日米貿易協議にも警戒
きょうの予想レンジはドル/円が110.60―111.60円、ユーロ/ドルが1.1610─1.1680ドル、ユーロ/円が129.10―130.00円。
東京市場のドル/円は売買が交錯し、鈍い値動きとなりそうだ。海外市場ではドルが全般に上昇し、ドル/円は前日夕方に付けた3週間ぶり安値の110.58円から111.25円まで反発した。
しかし、円も対ユーロや豪ドルなどでは買いが先行。全般堅調だったため、引き続きドルの上昇圧力とぶつかる可能性が高そうだ。「来週の日銀金融政策決定会合と、近く行われる見通しの新たな日米貿易協議(FFR)を控え、ドル/円は上値が重い」(トレーダー)との声もあった。
米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表は26日の上院歳出小委員会で、日本と貿易障壁について30日以内に会合を持つと表明、自由貿易協定(FTA)を交渉すべきなどと発言した。
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