[東京 4日 ロイター] -
<09:41> ドル113円半ばで一進一退、米3年・5年債の逆イールドが話題
ドルは113.58円付近。40円安で始まった日経平均が下げ幅を縮小し、一時プラス転換する場面もみられる中、ドル/円は株価をにらみながら一進一退となっている。
市場の一部では、米国債の3年物と5年物で、利回り格差が逆転する「逆イールド」が発生したことが話題となっていた。一般的に、景気後退の1─2年前になると、長短スプレッドで逆イールドが観察されるようになるとされる。「3年と5年を比較することに何か意味があるわけではないが、延長線上にある2年債と10年債の利回り格差の逆転も意識させる」(国内証券エコノミスト)との声が出ていた。
一方、カプラン米ダラス地区連銀総裁は3日、米連邦準備理事会(FRB)は今後の利上げに慎重になるべきとの考えを示した。世界的な景気減速で米企業は利益率が圧迫されており、事業支出を手控える見通しだと指摘。過去2年間の米利上げは住宅市場を圧迫し始めているとも述べた。
<08:06> ドル113.20─114.20円の見通し、株価・米金利にらみ
ドル/円は113.63円付近、ユーロ/ドルは1.1354ドル付近、ユーロ/円は128.99円付近。
きょうの予想レンジはドル/円が113.20―114.20円、ユーロ/ドルが1.1300─1.1400ドル、ユーロ/円が128.50―129.50円とみられている。
東京時間のドルは113円半ばを中心にもみあいそうだという。米中首脳会談の結果を踏まえた取引は一巡。貿易戦争絡みの新たなニュースがなければ、市場の関心は米国の経済指標や石油輸出国機構(OPEC)総会に向かいそうだ。日中は特段目立った材料がないことから、株価や米金利の動向をにらみながら方向感を探る展開になるとみられる。
前日に発表された11月の米ISM製造業景気指数が予想を上回ったことや、米国株市場で主要3指数がいずれも1%超上昇したことは好材料だが、「米長期金利が低下傾向にあり、ドル買いには慎重な姿勢もみえる。米金利の上昇がなければ114円台にしっかり乗せるのは難しい」(ブローカー)との声が出ていた。
きょうはオーストラリア中銀理事会(金利発表)があるほか、英国議会で欧州連合(EU)離脱合意の審議が始まる。
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