[東京 5日 ロイター] -
<14:08> ドル107円後半、トランプ大統領の異例の演説話題に
ドルは107.87円付近で小動き。朝方から10銭程度の値幅となっている。
午前の取引では、仲値にかけて107.88円まで買い進まれたが、米長期金利が続落していることで、107.90円に到達する勢いは出なかった。
トランプ米大統領は4日、米独立記念日に当たり、首都ワシントンのリンカーン記念堂前で演説を行ったが、内容は異例で、市場でも話題を招いたという。
トランプ氏は「米国はかつてないほど強い」と強調し、軍を称賛。会場の近くには大統領の意向で戦車が展示され、上空を戦闘機が飛行するなど、例年とは異なる雰囲気に包まれた。国民的祝賀行事の政治利用だとの批判が上がった。 海軍のアクロバット飛行部隊「ブルーエンジェルス」が演説の最後に儀礼飛行をすると観衆が沸き、トランプ氏の支持者からは「あと4年」という歓声があがった。 これまでの独立記念日はワシントン中心部で政党色が薄く愛国的なイベントが催され、数十万人の参加者が集まるのが通常で、歴代の大統領が目立つ形で登場することもなかった。
一方、日銀の雨宮正佳副総裁は5日、都内で開かれた「ロイター・ニュースメーカー」(リフィニティブ共済)で講演した後、質疑応答で、下方リスクで物価モメンタムが損なわれるなら、躊躇(ちゅうちょ)なく追加緩和を検討すると述べた。
トランプ氏の演説にも雨宮氏の発言にも為替市場の反応は限定的だった。
<12:02> 正午のドルは107円後半、値幅わずか上下9銭
正午のドルは前日東京市場の午後5時時点とほぼ変わらずの107円後半。米国の休日明けで雇用統計の発表を控えた週末とあって、取引は停滞。午前のドルの値幅は107.79─107.88円と上下わずか9銭だった。
市場では午後も同様の展開が続きそうだとの声が出ている。ユーロも対ドル、対円ともにほとんど値動きがなかった。
<09:25> ドル107円後半、英のイラン石油タンカー拿捕が話題
ドルは107.85円付近。序場のアジア市場は全般小動きで、円相場も横ばい。市場では、米雇用統計が上振れればドル108円台、下振れなら106円台といった予想が出ていた。
市場では、英海兵隊が4日、欧州連合(EU)の制裁に違反してシリアに原油を輸送していた疑いのある、イランの大型石油タンカーを英領ジブラルタル沖で拿捕したことが関心を集めている。
欧州はシリアへの石油輸出を2011年から禁止しているが、米国のように広範な対イラン制裁は発動させていない。欧州諸国による石油タンカーの拿捕も今回が初めでて、イランと西側諸国の対立が激化する恐れがある。
為替市場への直接的な影響はなかったが「米イランの対立激化は大きなリスク要因のひとつ」(トレーダー)という。
<08:00> ドル107.20─108.20円の見通し、ECBも追加緩和観測
きょうの予想レンジはドル/円が107.20―108.20円、ユーロ/ドルが1.1250─1.1350ドル、ユーロ/円が121.00―122.00円付近。
きょうは実需の売買が集中する5・10日で、日中は関連売買と米雇用統計発表前の持ち高調整が交錯する展開となりそうだ。
前日海外市場では、ドイツで10年債利回りがマイナス0.4%まで低下。初めて欧州中央銀行(ECB)預金金利と同水準になった。 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのレーン・フィンランド中銀総裁が「さらなる金融刺激策が足元で必要とされている」と発言したことが話題となった。
しかし、米国の休場もあってユーロは小動き。主要通貨はほとんど値動きがなかった。
全スポットレート(ロイターデータ)
アジアスポットレート(同)
欧州スポットレート(同)
通貨オプション
スポットレート(ロイター・ディーリング約定値)
スポットレート(日銀公表)