[東京 24日 ロイター] -
<07:41> ドル107.70─108.70円の見通し、株の調整リスク意識し慎重なドル買い
ドル/円は108.20円付近、ユーロ/ドルは1.1153ドル付近、ユーロ/円は120.70円付近。
きょうの予想レンジはドル/円が107.70―108.70円、ユーロ/ドルが1.1110─1.1210ドル、ユーロ/円が120.20―121.20円とみられている。
前日の外為市場では、米中通商協議が進展するとの期待が膨らみ、ドルの支援材料となった。米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表らが来週29日に上海を訪問し、中国側の高官らと通商協議を行うと報じられたほか、ロス米商務長官がブルームバーグテレビとのインタビューで、中国の華為技術(ファーウェイ)への販売再開を求める米企業の要請にトランプ政権は数週間以内に対応すると述べた。
一方で、ユーロは25日の欧州中央銀行(ECB)理事会で緩和バイアスが鮮明になるとの思惑から1.1146ドルと5月末以来の安値、対円では120.49円と1月3日以来の安値をつけた。
英与党・保守党は23日、欧州連合(EU)離脱強硬派のボリス・ジョンソン氏(55)を次期党首に選出した。ジョンソン氏は24日に首相に就任し、合意の有無にかかわらず10月末にEUからの離脱実現を目指すことになる。
英ポンドは1.24ドル前半まで下落し、対円では134円前半まで下値を伸ばした。
この日も、基本的にドル高/欧州通貨安のトレンドが続くとみられているが、「高値を更新する米国株に調整リスクがあることや、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げサイクルに入る可能性もあり、ドルを本腰を入れて買い進めるのかという不確実性も残っている」(外為アナリスト)とされ、ドル買いは慎重なものとなりそうだ。
前日の米国株式市場で、ダウ平均株価は177ドル高で取引を終えたほか、S&P総合500種とナスダック総合が過去最高値に迫った。
トランプ大統領と議会指導部が、2年間の借り入れ権限の延長と歳出枠の設定で合意したことも株式相場を支援した。
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