[東京 26日 ロイター] -
<09:25> ユーロ121円前半、国内投資家は欧州債投資継続か
ユーロは121円前半と1週間半ぶり高値圏で底堅い動き。前日はECBの声明発表直後にいったん120円ちょうど付近と1月以来の安値をつけたが、ドラギ総裁の会見で買い戻しが活発化し、121円前半まで大きく切り返した。
市場筋によると、欧州金利先物市場が織り込む9月の利下げ確率は8割程度と、理事会前から若干低下した。今回理事会で追加利下げを実施することに関する議論がなかったことなどが背景だといい「過度な欧州金利の低下が避けられる公算が高まったとすれば、(国内)生保や年金の資金はある程度、欧州債に向かい続ける」(野村証券)見通しだという。
国内投資家は今年5月、スペイン債を過去最大となる3928億円買い越していた。
ドルは108円半ばでもみあい。
<07:58> ドル108.00─109.00円の見通し、戻り売り優勢
きょうの予想レンジはドル/円が108.00―109.00円、ユーロ/ドルが1.1100─1.1200ドル、ユーロ/円が120.30―121.50円付近。
欧州中央銀行(ECB)理事会は政策金利を据え置くと同時に、追加利下げや資産購入再開を検討する方針を明らかにした。フォワードガイダンスの強化や資産購入の再開などを含む、追加緩和の選択肢を検討するようスタッフに指示がなされた。
結果はおおむね市場予想の範囲内。「ドラギ総裁が過去にやったようなサプライズ的な政策変更を予想する声もあったが、記者会見では理事会内の見解に依然隔たりがある可能性もうかがえた。包括的な政策変更は9月になるようだ」(外銀)との声が出ていた。
市場では、ユーロがサプライズ期待の売りを巻き戻す形で上昇。一時過去最低を記録した独国債金利が上昇し、米金利にも波及した。つれてドルは一時108.75円と、今月10日以来2週間半ぶり高値をつけた。
しかし、来週にも米連邦準備理事会(FRB)が利下げに踏み切るとの見方が濃厚な中、ドルを一段と買い上げる理由は乏しい。短期筋は「戻り売りを狙ってくる」(トレーダー)見通しだ。
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