[東京 27日 ロイター] -
<08:52> ドル109円付近、ヴィトンのティファニー買収はユーロに影響なしか
ドルは109.10円付近でじり高。
この日のドルは目先109.25円付近の前回高値を目指し、その後は強力な壁とみなされている109.50円をトライする方向になりそうだ。
これまでは109円台での滞空時間が極めて短かったが、最近は108円台での滞空時間が短くなる傾向もあり、ドルの下値リスクは限定的との予想が多い。
ただ、米長期金利が低水準で推移していることや、感謝祭休暇を控えて欧米の参加者が細っているため、実需の売りをこなすほどの投機的な買いフローが見込めないため、ドルの上昇は「あくまでスローなペースにとどまるだろう」(FX会社)という。
ユーロは1.1022ドル付近で小動き。
為替市場では、仏高級ブランドLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)による米宝飾品大手ティファニーの買収(162億ドル)は潜在的なユーロ売り/ドル買い材料として話題に上っている。
だが「ルイ・ヴィトンは世界展開しているため、相当程度のキャッシュ(ドル)を既に保有しているはずだ。不足分は社債発行などで調達すると考えられ、ユーロ/ドル相場に直接的な影響を与えるとは思えない」(同)との意見も聞かれた。
<07:33> ドル108.50─109.50円の見通し、株高と米長期金利低下の板挟み
ドル/円は109.05円付近、ユーロ/ドルは1.1022ドル付近、ユーロ/円は120.24円付近。
きょうの予想レンジはドル/円が108.50―109.50円、ユーロ/ドルが1.0970─1.1070ドル、ユーロ/円が119.70―120.70円とみられている。
ドルはじり高地合いが続いているが、109.50円に接近する場面ではオプション関連の売りや実需の売りが出るとみられ、同水準が当面の壁となりそうだ。
ドル高に弾みがつきにくい原因は「(ドルが)株高によるリスクオンと米長期金利の低下によるリスク回避の板挟みになっている」(外為アナリスト)ためという。
米10年国債利回りは26日のニューヨーク市場終盤で1.7414/7397%の気配と25日の終値1.764%を下回っている。
前日のニューヨーク市場では、英国債利回りの低下に歩調を合わせるように米国債利回りも低下。また、米連邦準備理事会(FRB)が金利を当面据え置くとの観測が高まっていることが短期債の支援要因となり、長短利回り格差は約1カ月ぶりの低水準近辺にとどまった。
パウエルFRB議長は25日、金融政策は力強い労働市場を支援するのに適した状態にあるとし、堅調な労働市場と所得の増加、力強い個人消費を背景にFRBは米経済に関して明るい見通しを持ってていると語った。
一方、来月12日に総選挙を控える英国では、確実な欧州連合(EU)離脱を掲げるジョンソン首相の与党・保守党が勝利するとの予想が各種世論調査で示されている。 米中通商協議を巡っては、トランプ米大統領が米中は第1段階の合意に近づいていると表明。中国商務省は、劉鶴副首相、ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表、ムニューシン米財務長官が26日に第1段階合意に関する課題を電話で協議したことを明らかにした。
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