May 12, 2020 / 12:32 AM / 22 days ago

〔マーケットアイ〕外為:ドル107円後半、米中対立の深刻化懸念が再浮上

[東京 12日 ロイター] -

<09:28>ドル107円後半、米中対立の深刻化懸念が再浮上

ドルは107.65円付近。一時107.55円に反落した。

前日の海外市場でドルは107.76円まで上昇し2週間半ぶり高値をつけたが、この日は新規の買い材料が見当たらないうえ、最近の米中対立の深刻化について、改めて懸念が広がっているという。

トランプ米大統領は11日、今年初めに署名した中国との第一段階の通商合意を見直す再交渉は全く受け入れられないと表明した。

これより先に中国共産党系メディアの環球時報は、米国と結んだ「第1段階」の通商合意について、国内の交渉担当者らから見直しを求める声が上がっていると報じた。

前日の海外市場でドルはほぼ一本調子に上昇したが、ドル上昇のけん引役となったのは、米雇用統計の大幅悪化を懸念し、同統計の発表前にドルショートを仕込んでいたトレーダーらによる巻き戻しだという。

同統計は実際に大幅悪化したが、発表後の株価やドル相場はむしろ反発し、株安やドルの大幅下落の可能性に対して身構えていた参加者らにとっては「取り越し苦労となった」(証券会社)という。

前日のドル上昇の過程では、米連邦準備理事会(FRB)高官らによる、マイナス金利に否定的な発言も支援材料となった。

シカゴ地区連銀のエバンズ総裁は、11日の講演でマイナス金利について聞かれると「米国で活用するツールになるとはみていない」と述べた。

セントルイス地区連銀のブラード総裁も11日、米短期金融市場の構造は日本や欧州と異なるため、マイナス金利を導入すれば「問題となる」だろうと指摘。さらに「(マイナス金利を導入している地域で)効果が出ているかは全く明らかではない。われわれは他の手段を用いて対応することが可能だ」と述べた。 アトランタ地区連銀のボスティック総裁も同日、マイナス金利政策について、「政策ツールの中でも弱いものの1つ」との考えを示し、あまり支持していないと述べた。

<07:53>ドル107.10─108.10円の見通し、ショートカバー一巡で足踏みの公算

ドル/円は107.64円付近、ユーロ/ドルは1.0809ドル付近、ユーロ/円は116.37円付近。

きょうの予想レンジはドル/円が107.10―108.10円、ユーロ/ドルが1.0760─1.0860ドル、ユーロ/円が115.90―116.90円とみられている。

前日の海外市場では、ドルがほぼ一本調子で買い進まれ、一時107.76円と4月24日以来の高値をつけた。

背景には欧米を中心に経済活動再開への期待が高まっていること、米連邦準備理事会(FRB)の複数の高官がマイナス金利導入に否定的な見解を示したこと、これを受けて過去最低水準を更新していた米2年国債利回りが反発したことなどがある。

ただ、「(ドル上昇)真の理由は、前週末の米雇用統計を控えて市場がドルショートになっていたが、昨日はイベント通過で、累積していたショートが一斉に巻き戻されたこと」(外為アナリスト)があるという。

こうしたショート・カバーは足元では一巡しており、「現行水準では本邦輸出企業の売りも流入しやすいと考えられ、きょうは108円台を追っていくような流れになならないだろう」(同上)という。

結果的にドルは107円半ばから後半でもみ合いとなる公算が大きい。

全スポットレート(ロイターデータ)

アジアスポットレート(同)

欧州スポットレート(同)

通貨オプション

スポットレート(ロイター・ディーリング約定値)

スポットレート(日銀公表)

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