[東京 8日 ロイター] -
<12:07> 正午のドルは103円後半、104円ワンタッチ後に反落
正午のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点(103.80/83円)とほぼ同水準の103.80/82円。
ドルは午前9時半過ぎにつけた安値103.77円から午前10時半にかけて104円ちょうどまで上昇したが、104円の上抜けに失敗し、その後は調整売りに押されて反落する展開となった。正午過ぎには103.78円まで下落した。
海外市場でドル買いの手掛かりとなった米10年国債債利回りは1.1000%(ビッドサイド)まで上昇し、10カ月ぶり高水準となったが、午前の取引では、ドル/円の米長期金利上昇に対する反応は限定的だった。
午後の取引では、週後半に上昇しやすい国内での感染者数に関する報道が注視されている。また、今夜に12月の米雇用統計を控え、東京市場終盤は様子見ムードが広がる可能性が高い。
<11:22> ドル103円後半、投機筋の円ロングは4年3カ月ぶり高水準
ドルは103.88円付近。104円ちょうどにワンタッチしたが、まもなく反落した。
IMMの通貨先物では、4日時点のネット円ロング(買い持ち)が4万7350枚と前週から1257枚増加した。
円ロングの残高は昨年12月8日につけた最近のピーク、4万8166枚からは若干縮小しているものの、2016年10月以来の高水準にとどまっている。
市場では、過去2営業日のドル高/円安傾向のなかで「投機筋が円ロングを本格的に解消する動きは見られない」(外国銀)とされ、今後の動向に関心が寄せられている。
<10:20> ドル103円後半、米長期金利が1.09%台に上昇
ドルは103.98円付近できょうこれまでの高値圏。
米長期金利が1.09%台に上昇し10カ月ぶりの高水準を更新したことで、短期筋によるドル買いが生じているもようだ。
ただ、104円台では「国内実需のドル売りや短期筋の利益確定売りが予想され、104円台では相当程度の売り圧力がある」(国内銀)とみられている。
リフィニティブによると、米10年国債利回りは現在1.0930/0913%の気配で、一時1.0950%(ビッドサイド)まで上昇し、昨年3月以来の高水準となった。
<09:20> ドル103円後半、米長期金利は10カ月ぶり高値圏
ドルは103.83円付近で小幅な値動き。
前日の海外市場でドルは103.95円を2回付けたものの、104円トライに失敗した。
きょうは、10カ月ぶり高水準を維持している米長期金利を手掛かりにドルが再度104円をトライするかに関心が集まっている。
「前日の東京市場では午前11時過ぎに海外短期筋の一部が株買いと並行して円売りを行い、ドル/円が上昇する場面があった。きょうも海外勢の動きが注目される」(アナリスト)という。
ただ、今夜には12月の米雇用統計の発表を控えているため、投機筋の間では、新規ポジションの構築が手控えられるとの見方もある。
リフィニティブによると、米10年国債利回りは1.0813/0778%の気配。前日は一時1.0880%まで上昇し、昨年3月以来の高水準となった。
米長期金利の急騰について市場では「米民主党が上下両院を制するブルーウェーブが実現したことに対する反応だ。ただ、大型追加景気対策の早期実現など、期待先行の部分が大きく、今後はその部分がはげ落ちるリスクもありそうだ」(前出のアナリスト)とみられている。
<07:55> ドル103.30─104.30円の見通し、米長期金利と株価動向を注視
ドル/円は103.85円付近、ユーロ/ドルは1.2266ドル付近、ユーロ/円は127.35円付近。
きょうの予想レンジはドル/円が103.30―104.30円、ユーロ/ドルが1.2220─1.2320ドル、ユーロ/円が126.80―127.80円。
前日の海外市場では、米10年国債利回りが1.0880%まで上昇し、昨年3月以来の高水準を付けたことや、米長期金利の大幅高にもかかわらず米国株が上昇したこと、騒乱事件があった米連邦議会が民主党のバイデン氏を次期大統領に正式認定したことなどを背景に、ドルが買い戻される流れとなった。
ドルは一時103.95円まで上昇した。
きょうの東京市場では「米長期金利や株価動向を手掛かりに104円を巡る攻防が午前中にあるか否かで雰囲気が決まりそうだ。午後は米雇用統計を控え、様子見ムードが広がりやすい」(外為アナリスト)という。
また、昨日いったん対ドルでの騰勢が収まったユーロの動向も気になる。ただ、ユーロは対円では上昇しており、強弱が入り混じる状況だ。
ユーロ/円は前日127.49円まで上昇し、2019年3月以来の高値を付けた。
今後の米長期金利と株価について、SMBC日興証券のチーフ為替・外債ストラテジスト、野地慎氏は「足元の長期金利水準でリスク資産市場に動揺が見られないのであれば、米連邦準備理事会(FRB)もあえて債券買入政策を強化する必要はなく、米10年債利回りの1%台はスタンダードとなっていくだろう」と予測する。ただ、米企業によほどの増益期待がない限り、長期金利のさらなる上昇は株式市場に悪影響を及ぼしやすいと同氏はみている。
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