[東京 8日 ロイター] -
<12:02>正午のドルは105円前半、国内勢の買い一巡後は伸び悩み
正午のドル/円は、5日のニューヨーク市場午後5時時点(105.36/39円)に比べ、若干ドル高/円安の105.44/46円。
ドルは国内勢の買いや株高に支えられ仲値にかけて105.54円まで上昇したが、5日の米雇用統計発表後に付けた約4カ月ぶり高値105.76円には届かなかった。
「(5日の)ニューヨークではドルが安値引けのような終わり方をしたので、ドルの地合いはあまり良くなかった。(きょうは)その地合いを引き継いで、国内勢の買い一巡後は伸び悩んでいる」(証券会社)という。
正午時点のユーロは1.2035ドル付近でやや軟調だが、一時1.2060ドルまで上昇し約1週間ぶりの高値を付けた。
市場ではユーロの先行きについて、下方調整は終わったとの見方の一方、ユーロ安にいったん歯止めがかかっているだけでまだ下げ余地があるとの声も聞かれ、意見が分かれている。
<11:34> ドル105円半ば、対米中長期債投資は12月に約116億円売り越し
ドルは105.50円付近で一進一退。日本株が大幅高となるなか、ドル買いは勢いづいていない。
財務省が今朝公表した国際収支統計によると、国内投資家による米国中長期債への投資はネットで115億8460万円の売り越しとなり、11月の3兆7250億5500万円の買い越しからは様変わりとなった。
足元では、ドルの短期金利が低下しドル調達コストが過去最低水準まで低下している。 3カ月物の円投/ドル転スワップを利用した日本勢のドル調達コスト(為替ヘッジコスト)は、現在27ベーシスポイント(bp)付近と過去最低レベル。日本勢が10年物の米国債に投資した場合、ヘッジコストを差し引いても約89bpのリターンを確保できる。
日本勢の為替ヘッジコストを引き下げている主因はドルLIBOR(ロンドン銀行間取引金利)の低下だ。3カ月物ドルLIBORは5日に0.19088%まで低下し、過去最低を更新した。
為替ヘッジ付きの米国債投資をする投資家にとっては、絶好の投資機会が到来しているが、国内での資金需要等があり、対米投資に積極的ではない姿勢がうかがえる。
<10:05> ドル105円半ばに上昇、株高が支援
ドルは105.50円と今朝の高値圏。
日経平均が前営業日比で400円を超える上昇をみせていることで、リスク選好のドル買いとなっているもようだ。
ドルはこれまでリスク回避で買われてきたが、最近はリスク選好下のドル買いが目立つ。
一方、ユーロは1.2035ドル付近。5日の海外市場でユーロは1.20ドルを回復し、大幅高となったことで、きょうもユーロの動向が注目されている。
米長期金利の上昇はドル/円の下値を支えている。
リフィニティブによると、米10年国債利回りは現在、1.1739/1721%の気配。5日のニューヨーク市場午後5時05分時点の1.1687%から上昇している。
同利回りは5日に一時1.1880%付近まで上昇し、昨年3月以来の高水準となった。
市場では、「バイデン政権による刺激策の規模を巡って、依然不透明感が続いていることで、米長期金利も不安定な動きをみせている」(証券会社)との意見が聞かれた。
バイデン米大統領は5日、連邦最低賃金を1時間当たり15ドルまで引き上げる自らの提案について、上院の規則により、1兆9000億ドル規模の新型コロナウイルス追加経済対策法案に盛り込まれないとの見解を示した。
<08:11> ユーロ1.20ドル半ば、IMMでユーロロングが大幅減
ユーロは1.2049ドル付近。
5日の東京市場で1.1952ドルまで下落し、昨年12月1日以来の安値を付けたが、ニューヨーク市場では1.2050ドル付近まで大幅に買い戻された。
米商品先物取引委員会(CFTC)が5日発表したIMM通貨先物の非商業(投機)部門の取組では、ユーロロング(買い持ち)が2月2日時点で13万7003枚と、前週の16万5344枚から大幅に減少。
ユーロは1月6日に付けた直近の高値1.2349ドルから、2日の安値1.2011ドルまで売られ続けており、IMMでの投機筋によるユーロロングの圧縮と整合的だ。
ただ、ユーロは前述の東京市場の5日の安値でいったん踏みとどまり、現在は反発傾向にある。「(ユーロの)1.19ドル台への下落も2日で終わった。このまま、ユーロが踏みとどまって反発できるかどうか、見定めが必要だ」(外為アナリスト)という。
ドルは現在105.40円付近でやや上値が重い。
「対ユーロでドル高が進めば106円台もあり得るとみていたが、雲行きがあやしくなってきた。ただ、クロス円経由の円売りが、ドル/円に波及してドル高/円安になるという経路は残されている」(前出のアナリスト)という。
ユーロ/円は現在127.06円付近と、1月29日以来以来の高値圏での取引となっている。
<07:43> ドル105.10─105.90円の見通し、ドル買い戻しが一服
ドル/円は105.42円付近、ユーロ/ドルは1.2041ドル付近、ユーロ/円は126.87円付近。
きょうの予想レンジはドル/円が105.10―105.90円、ユーロ/ドルが1.1980─1.2080ドル、ユーロ/円が126.40―127.40円とみられている。
5日のニューヨーク市場では、1月の米雇用統計を受けて、このところのドルの買い戻しが一服した。同時に下げ続けていたユーロの売りにいったん歯止めがかかった。
市場では「米雇用統計で非農業部門雇用者数が振るわなかったので、ドルが売られたという評価もあるが、雇用統計自体はそれほど悪くはなかったという印象だ。ドルは、雇用統計よりも、週末を控えた利益確定や持ち高調整に押されたとみている」(外為アナリスト)という。
米労働省が5日発表した1月の雇用統計は非農業部門雇用者数が前月比4万9000人増と、伸びは市場予想の5万人増を下回った。1月の失業率は6.3%で、前月の6.7%から改善した。
一方、ユーロは米雇用統計後に1.2050ドル付近まで上昇し、5日の東京市場でつけた安値1.1952ドルからは大幅高となった。
「このところのユーロ安にいったん歯止めがかかった格好だが、ユーロ売りトレードが終わるのかどうか、今週の動向をみてみないとまだ分からない」(前出のアナリスト)という。
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