[東京 25日 ロイター] -
<14:15> ドル108円後半、米金利高に連れた上昇は一服
ドルは108.94円付近。
正午にかけて米長期金利が持ち直したことで、ドルは108.99円まで上値を伸ばしたものの、午後に入って米長期金利が小幅に反落したため、ドルの上昇もやや一服している。
きょうの米国時間には米連邦準備理事会(FRB)のクラリダ副議長が、米経済の見通しと金融政策に関するオンライン形式の討論会に参加する予定で、注目されている。
また、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁やアトランタ地区連銀のボスティック総裁、シカゴ地区連銀のエバンズ総裁の発言機会もある。
FRBのパウエル議長は24日、上院銀行委員会で、債券利回りの上昇は経済見通しの改善を反映したものであるとの認識を示した上で、債券利回りが秩序だった動きとならず、状況のひっ迫が回復を損なうようなら懸念すると述べた。
リフィニティブによると、米10年国債利回りは現在1.6226/6209%の気配。正午を挟んで2回1.6366%まで上昇したが、その後は反落に転じている。
市場では、米国債の供給増やインフレ率が上昇するとの予想から米長期金利に上昇余地があるとの見方が多く、そうした認識が諸通貨に対するドル高トレンドを形成している。
<12:02> 正午のドルは108円後半、米長期金利の持ち直しや実需の買いが支援
正午のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点(108.72/75円)に比べ、ドル高/円安の108.90/92円。
朝方の取引でドルは、期末・年度末を控えた実需筋による買いで緩やかに上昇した。その後は、前日の米5年債入札の結果を受けて低下していた米長期金利が持ち直したことなどを受けて108.99円まで上昇した。 ただ、109円ちょうどから半ばにかけては、オプション関連の売りオーダーや実需や短期筋の売りが並ぶとされ、それらが意識されたことで109円台トライはできなかった。
リフィニティブによると、米10年国債利回りは午前の取引で1.6366%付近まで上昇した。前日ニューヨーク市場の午後5時05分時点には1.6137%付近だった。
ユーロは、ユーロ圏の景気回復が各国のロックダウン(都市封鎖)の影響で減速するとの懸念を背景に1.1804ドルまで下落し4カ月ぶり安値を更新した。
一方、ユーロ/円は、対ドルでの円安の力を借りて、128.43円から128.82円まで上昇した。
<10:50>ドル109円に迫る、ユーロは4カ月ぶり安値更新
ドルは一時108.98円まで上昇し、昨日海外市場の高値108.95円を上回った。期末・年度末を目前に控えた五・十日のきょうは、午前の取引で実需のドル買いが先行しているという。
米長期金利の持ち直しや堅調な日経平均もドル/円にはポジティブに作用している。
ユーロは一時1.1804ドルまで下落し、約4カ月ぶり安値を更新した。
前日はユーロ圏やドイツの購買担当者景気指数(PMI)が予想を上回る改善を見せ、ユーロが買い戻される場面があったものの、欧州各国でのロックダウン(都市封鎖)延長などを背景に、ユーロ圏の景気回復ペースが鈍化するとの見方が根強く、ユーロに対する市場参加者の目線は「依然下向き」(外国銀)だという。
米商品先物取引委員会(CFTC)が発表したIMMの非商業(投機)部門の取り組みによると、ユーロロング(買い持ち)は16日時点で8万9976枚と、前週の10万1964枚から大幅に減少。
ユーロロングは、昨年8月に21万枚台と過去最高を記録したが、11月にかけてロングは急速に減少した。その後、今年1月にかけていったん持ち直したものの、1月末からはほぼ一本調子でロングの残高が減少し、スポット相場のユーロ安/ドル高と整合的な動きを見せている。
ユーロに対するドルの強さはドル/円にも波及しドルの下値を支えている。また、対ドルでの円の弱さはクロス円に波及し、ユーロ/円などの下値を支える構図となっている。
<09:06> ドル108円後半、年度末・期末控えた実需の動向を注視
ドルは108.82円付近。
きょうは商業決済が集中しやすい五・十日に当たり、年度末や期末を控えた実需の動向が注目されている。
前日の東京市場では輸入企業によるドル買いが先行したが、109円台前半では短期筋や実需によるドル売りニーズが強いとされ、伸び悩んでおり、きょうも同様の展開が予想されている。
実際、ドルは今週に入って一度も109円台に乗せておらず、昨日のニューヨーク市場でも108.95円までの上昇に留まった。
市場では「クロス円で円売りが広がったり、米長期金利が急上昇すれば、一時的に109円台に乗せるかもしれないが、待ってましたとばかり、ドル売りがでそうだ」(アナリスト)との声が聞かれた。
早朝の取引では、北朝鮮から弾道ミサイルらしき飛翔体が発射されたことが伝わったが、これまでのところ、外為市場は目立った反応を示していない。
菅義偉首相は25日、北朝鮮から2発の弾道ミサイルが発射されたとして、国連決議違反で「厳重に抗議する」と述べた。弾道ミサイルの発射は約1年ぶりで、政府は国家安全保障会議を開いて対応を協議した。
<08:10>ドル108.30─109.10円の見通し、欧州通貨安でドル高地合い継続
ドル/円は108.75円付近、ユーロ/ドルは1.1812ドル付近、ユーロ/円は128.44円付近。
きょうの予想レンジはドル/円が108.30―109.10円、ユーロ/ドルが1.1770─1.1870ドル、ユーロ/円が127.90―128.90円とみられている。
前日のニューヨーク市場では、欧州通貨に対するドル高の流れや、米長期金利の持ち直しを受けて、ドルが108.95円まで上昇する場面があった。しかし、米5年国債の入札後に米長期金利が低下したことや米ハイテク株の下落などで、上値は伸び悩んだ。
きょうは「五・十日で実需の買いが活発化しそうだ。ただ、期末や年度末を控えて、109円前半には相当程度のドル売り需要があるとされ、109円台に到達したとしても一時的なものになるだろう」(外為アナリスト)との見方がでている。
ユーロや英ポンドなどの欧州通貨では、地合いの悪さが目立つ。
前日の欧州市場には、ユーロ圏やドイツの購買担当者景気指数(PMI)が予想を上回る伸びをみせたことや、メルケル独首相がイースター(復活祭)期間に導入される予定だった追加的な都市封鎖(ロックダウン)措置を撤回すると表明したことを受け、ユーロが一時的に上昇する場面があった。
しかし、上昇の勢いは続かず、ユーロは反落。「良いニュースに対する反応が弱いことからも、ユーロの地合いの弱さがうかがわれる」(前出のアナリスト)という。
こうしたユーロや英ポンドなどの欧州通貨に対するドル高が、ドル/円にも波及し、ドルは108円台で底堅い推移を続けている。
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