[東京 20日 ロイター] -
<07:49> ドル109.30─110.30円の見通し、上値重い 材料難で様子見も
きょうの予想レンジはドル/円が109.30―110.30円、ユーロ/ドルが1.1630─1.1730ドル、ユーロ/円が127.70―128.70円付近。
現在、ドル/円は109.74円付近、ユーロ/ドルは1.1678ドル付近、ユーロ/円は128.16円付近で推移している。
前日のNY市場では、ドルは底堅く推移した。新型コロナウイルスの変異株「デルタ」の感染拡大や連邦準備理事会(FRB)のテーパリング(量的緩和の縮小)観測がドル買いを誘った。
主要6通貨に対するドル指数は一時93.587と、昨年11月上旬以来の高 値を付けた。
きょうの為替市場で、ドル/円相場は上値の重い展開が予想される。前日の東京市場でドル/円は110.20円付近の高値を付ける場面もあったが、110円台を維持することはなかった。
市場からは「昨日110円台定着に失敗したことから、きょうは109円後半での推移が続くとみられる」(上田東短フォレックス・営業推進室長、阪井勇蔵氏)との声が聞かれた。
きょうは商業決済が集中しやすい五・十日に当たるため、仲値公示にかけては国内輸入企業のドル買いなど実需のフローが活発になると予想される。だが、午後以降は材料も乏しく、様子見ムードが広がりやすいという。
また、世界的な変異株の感染拡大や原油先物相場の続落が重しとなり、「クロス円の円高基調が強まる可能性がある」(阪井氏)との指摘もあった。クロス円の円高がドル/円相場に波及した場合、ドルの上値を抑える要因になりそうだという。
主なスケジュールでは、国内では7月全国消費者物価指数(総務省)が公表される予定となっている。海外では、英国で7月小売売上高(国立統計局)が発表される。
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