[東京 4日 ロイター] -
<09:21> 豪ドル92円前半、一段安に警戒ムード
豪ドルは92円前半と、前週末海外でつけた1カ月ぶり安値の91円前半から切り返した水準で、上値の重さが目立つ。日経平均は寄り付き直後から300円を超える上げとなっているが、市場では一段安の可能性をにらむ声が上がっている。
前週末1日の取引で、主要通貨の中で最も大きな動きとなったのは、豪ドル売り/円買いの組み合わせだった。世界的に景気減速懸念が強まる下では、リスク回避的に円やドルに買いが集まりやすくなるため「クロス円の売りが機能しやすい」(外銀)という。
対ドルでも円は堅調で、ドルは134.90円まで下げ幅を拡大している。
<08:01> ドル134.50─135.80円の見通し、リスク回避で円堅調
きょうの予想レンジはドル/円が134.50―135.80円、ユーロ/ドルが1.0360─1.0490ドル、ユーロ/円が139.40―141.70円付近。
前週末海外市場では米国金利が大きく低下。10年債利回りが一時、1カ月ぶり低水準となる2.79%台と、1日の低げ幅としては2020年3月以来の大きさを記録し、ドルも日中高値から1円超の下げとなった。
急速な債券高の一因は米国の連休前の持ち高調整とされるが、その背景にあるのは景気減速への警戒感。1日発表の6月米供給管理協会(ISM)製造業景気指数は市場予想を下回る53.0と、20年6月以来の低水準となり、 アトランタ地区連銀が試算する第2・四半期の米国内総生産(GDP)予測はマイナス2.1%まで下げ幅を拡大した。
市場では「欧州でもCPI(消費者物価指数)の減速や金利低下がみられる。世界的に景気減速への警戒感が着実に高まってきた」(国内金融機関)として、リスク回避の際に買われやすい円などの上昇圧力が強まりやすいという。
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