[東京 25日 ロイター] -
<12:20> 午前のドルは小幅高の130円前半、豪ドルは上昇 午前の東京外為市場では、ドル買い一巡後は130円前半でもみあいとなっている。一方、追加利上げ観測を背景に豪ドルは対ドル、対円で上昇している。正午時点でドルは前日のニューヨーク市場終盤時点(130.15/18円)から小幅高の130.30/32円での取引。
ドルは五・十日に伴い、仲値にかけては実需の買いフローが入ったとみられ、じりじりと上昇。しかし、「130円台では戻り売りがでやすい」(国内銀)ことから、上げ幅を縮小した。
足元のドル/円はレンジ内での推移が続いている。クレディ・アグリコル銀行の資本市場本部シニア・アドバイザー、斎藤裕司氏は、今後発表される日銀総裁人事次第で「4月以降に日銀政策変更期待は強まりやすく、円売りをしづらい。一方で、2月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ停止議論が開始された場合、ターミナルレート(米利上げ最終到達点)の予想が変わる可能性があり、ドルが買われる地合いではない」との見方を示す。
あおぞら銀行のチーフマーケットストラテジスト、諸我晃氏は、足元のドルは下値も固い一方で上値も重く、方向感が出ていないと指摘。ただ、「大きな流れとしては緩やかなドル売りが継続しやすい」とみる。
豪ドルは対ドルで、0.71ドル前半と昨年8月中旬以来の高水準、対円では92円半ばと昨年12月中旬以来の高水準で推移している。予想を上回る消費者物価指数を受けて、豪準備銀行(RBA)が2月の会合で25ベーシスポイント(bp)の利上げに踏み切るとの思惑が強まった。
オーストラリア連邦統計局が25日発表した2022年第4・四半期の消費者物価指数(CPI)は前年比7.8%上昇と、伸びは前期の7.3%から加速し、33年ぶりの大きさとなった。旅行や電力の価格が大きく上昇した。
<09:27> ドル130円前半でじり高、英ポンドは軟調 経済指標の悪化で
ドルは130.36円付近でジリ高で推移。五・十日に伴い、仲値にかけては実需の売り買いが活発化するとみられ、足元ではドル買いがやや優勢となっている。
ただ、春節休暇に伴い閑散商いが続く中、「ドル/円は上がったら売り、下がったら買いという短期的なトレードが中心となっている」(国内金融機関)とみられ、明確な方向感が出にくい状態だという。
ポンド/円は160円半ばで軟調。前日の海外市場でのポンド売り/円買いを引き継いで始まっている。英経済指標の悪化が嫌気され、ポンドは対ドル、対円で急落していた。
S&Pグローバル/CIPSが24日発表した1月の英国の総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は47.8で、前月の49.0から低下し、2年ぶりの低水準となった。利上げやストライキ、消費需要の低迷が響いた。
<07:49> ドル129.30─131.30円の見通し、方向感探る 日米金利にらみ
きょうの予想レンジはドル/円が129.30―131.30円、ユーロ/ドルが 1.0810─1.0960ドル、ユーロ/円が140.60―142.60円。
ドル/円は、日米金利や株価の動向をにらみながら、方向感を探る展開となりそうだ。足元のドルは129円台では押し目買いに支えられる一方で、131円台では売り圧力がかかりやすいなど、レンジ内での推移にとどまっている。「手掛かり材料を探しながら、一進一退の動きが続きそうだ」(国内金融機関)との声が聞かれた。
海外時間ではカナダ銀行(中央銀行)が政策金利を発表する。25ベーシスポイント(bp)の利上げが予想されているが、声明内容がハト派的と受け止められれば、カナダドルに下押し圧力がかかりやすい。 前日のニューヨーク市場では、1月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値が3カ月ぶりの高水準となったことを受けて、ドルは一時131.12円付近まで上昇。その後は戻り売りに押されたほか、米長期金利の低下も重なり、ドル売り/円買いが優勢となった。同市場の終値は130.15/18円だった。
きょう海外では、22年第4・半期の豪CPIや12月の英生産者物価指数、1月の独IFO業況指数などが発表予定。旧正月に伴い、中国、香港、台湾が休場となる。
全スポットレート(リフィニティブ・データ)
アジアスポットレート(同)
欧州スポットレート(同)
通貨オプション
スポットレート(リフィニティブ・ディーリング約定値)
スポットレート(日銀公表)
坂口茉莉子
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」