[東京 8日 ロイター] -
<12:20> 午前のドルは小幅高の131円前半、クロス円で円売り圧力強まる 午前の東京外為市場では、クロス円を中心に円売り圧力がかかり、ドルはやや強含んでいる。正午時点では、前日のニューヨーク市場終盤時点(131.05/08円)から小幅高の131.19/21円。
仲値にかけては実需のドル売りフローがでたとみられ、一時130.73円付近まで下落。前日のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言がよりタカ派的になるとの市場の期待に反したことから、調整目的のドル売りがでたこともあり、「東京時間でも戻り売りが出やすく、上値の重さが意識されている」(国内銀行)という。
しかしその後、対ユーロなどを中心に円売りフローがでたとみられ、ドルは131円前半まで強含みに転じた。午前中に発表された国際収支状況速報では、22年暦年の経常収支が11兆4432億円の黒字で、前年からの黒字減少額が比較可能な1986年以降で最大となったことも、円売り材料視されたもよう。
クレディ・アグリコル銀行の資本市場本部シニア・アドバイザー、斎藤裕司氏は、足元のドル/円は下降トレンドの抵抗線を上抜けているとし、「短期的にポジション調整の買いが入りやすい。ただ、期末に向けた円転需要が強いとみられることから、134ー135円を超えていくような勢いはない」との見方を示した。
<09:12> ドル131円付近でじり安、米FRB議長発言は「玉虫色」で方向感出ず
ドルは130.95円付近でじり安。ドル売り/円買いが優勢となった海外市場の流れを引き継ぎ始まった。
前日のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言については「玉虫色で明確な方向感は出なかった。来週の米消費者物価指数(CPI)の結果を見極めるまでは、レンジ内での上下にとどまりやすい」(国内金融機関)との見方がでている。
米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は7日、先週発表された1月の米雇用統計が好調な内容となり、インフレ率を目標の2%に引き下げるまで「かなりの時間」がかかることが示されたと述べた。さらに、経済の勢いがインフレ低下に向けたFRBの進展を脅かすなら、金利が予想以上に上昇することが必要となる可能性もあるという認識を示した。
一方、米国では「ディスインフレ(インフレ鈍化)」のプロセスが進行していると感じているという認識を改めて示した。
カナダドル/円は、97円後半で軟調。前日のカナダ中銀のマックレム総裁の発言がハト派的と受け止められた。
カナダ中銀総裁は7日の講演で、経済が予想通りに減速し、インフレ率が低下すれば、一段の利上げは必要ないとの見方を示した。
<07:51> ドル130.20─132.20円の見通し、方向感探る 米金利にらみ
きょうの予想レンジはドル/円が130.20―132.20円、ユーロ/ドルが1.0650─1.0800ドル、ユーロ/円が139.70―141.70円。
きょうのドル/円は、米金利の動向を睨みながら、130円半ばから131円半ばを中心とした推移が予想されている。
前日のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言でドルは上下に振れたものの、「明確なトレンドはでなかった。今後の経済指標やインフレ動向を見極めながら、方向感を探る時間が続くのではないか」(国内金融機関)との声が聞かれる。
足元のドルは132円台では調整売りや利益確定売りが出やすい一方、130円台では押し目買いに支えられるとみられる。 前日のニューヨーク市場では、パウエル米FRB議長がインフレ鈍化に言及したことを受けて、ドルは一時130円半ばまで下落。しかし、その後経済の勢いがインフレ低下に向けたFRBの進展を脅かすなら、金利が予想以上に上昇することが必要となるとの見方を示したことから、米長期金利が上昇。ドルの買い戻しが入り、終値は131.05/08円だった。
きょうの国内では、12月の国際収支や1月の景気ウォッチャー調査などが発表予定。海外では、12月の米卸売在庫などが発表される。
このほか、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁がWSJのイベントで討論会に参加するほか、カシュカリ米ミネアポリス地区連銀総裁が質疑応答セッションに参加予定。クック米FRB理事やボスティック米アトランタ地区連銀主催総裁、バー米FRB副議長が対話集会に参加する。ウォラー米FRB理事が経済見通しについて講演する予定となっている。
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坂口茉莉子
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