[東京 17日 ロイター] -
<13:55> ドル一時134.81円まで上昇 年初来高値を上回る
ドルは一時134.81円付近まで上昇し、年初来高値の134.78円を上回った。米インフレ指標の上振れを受けて、米利上げ長期化観測が強まり、時間外取引の米長期金利が3.88%台と12月以来の高水準で推移。ドル買い/円売りが一段と強まった。
市場では「年明け以降、円高を見込んでいた向きが多かったせいもあり、巻き戻しの動きがでやすい」(国内金融機関)という。節目の135円が視野に入ってきているが、今後発表される米経済指標でファンダメンタルズを確かめながら、「ドルはじわじわと上昇していくのではないか」(国内証券)との見方が出ている。
<12:12> 午前のドルは堅調、対円で1カ月ぶり高値 米金利高にらみ
午前のドルは対円で1カ月ぶりの高値を付けるなど、堅調な動きとなった。
アジア時間の取引で、米10年債利回りが3.90%と前日海外の水準を上抜けて、昨年12月以来の高水準をつけたことで、ドル高地合いが続いた。
東京市場でもドル買いが先行。実需の買いに米金利高をにらんだ短期筋が追随し、一時134.63円まで上昇、1月6日以来ほぼ1カ月ぶりの高値を更新した。
正午のドルは、前日NY市場終盤の水準からドル高/円安の134円半ばで取引されている。市場では「米金利が4%乗せとなれば、ドルも135円の上抜けを試すだろう」(国内証券)との声が出ていた。
ドルは他通貨に対しても上昇。豪ドルは0.68ドル後半から半ばへ下落し、1カ月ぶり安値に迫った。議会証言に立ったロウ豪中銀総裁が、インフレを抑制できれば来年に金利の引き下げ開始もあり得る、などと発言したことが話題となった。
<09:26> 米でも中銀人事が話題、タカ派傾斜予想も ドル134円前半
バイデン米大統領が、連邦準備理事会(FRB)のブレイナード副議長を国家経済会議(NEC)の次期委員長に指名したことで、後任に大きな注目が集まっている。ブレイナード氏はハト派の代表格として存在感を示してきただけに、後任が多少引き締めに慎重な人物だったとしても「FRBのタカ派傾斜は避けられない」(国内証券)との見方が強まってきたためだ。
後任はまだ未定だが、市場で有力視されているのは、1月にシカゴ地区連銀総裁に就任したグールズビー総裁、クック理事、ボストン地区連銀総裁のコリンズ氏ら。その他にもNY連銀総裁のウィリアムズ氏がその可能性が取り沙汰されるなど、後任レースはまだ混沌とした状態だ。
日本と同様に、副総裁人事には議会(上院)の同意が必要となる。
ドルは134円前半へ小幅上昇して、東京市場の取引が本格化した。序盤のアジア株はマイナス圏で取引されている。
<08:00> ドル133.20─135.00円の見通し、上値追い一服か
きょうの予想レンジはドル/円が133.20―135.00円、ユーロ/ドルが1.0600─1.0700ドル、ユーロ/円が142.50―143.50円付近。
きょうのドルは上値追いが一服となりそうだ。前日海外では予想を上回る1月米卸売物価指数(PPI)の発表と米金利の上昇を受けて、ドルは一時134.46円と1カ月ぶり高値を更新したが、その後すぐに133円後半へ反落するなど、上値の重さが目立った。
市場では、週明けの米国が休場となるため速やかに手じまいが行われた、米国株の下げが円の上昇につながったーーなど様々な見方が出回っているが「目先の上値めどとされる135円に接近したことで、上値が次第に重くなってきた」(国内証券)状況。先週来の上昇ピッチが速かっただけに、いったん調整ムードが広がる可能性があるという。
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