[東京 22日 ロイター] -
<09:01> ドル135円近辺で上値重い 年初来高値圏で売り圧力
ドルは135.01円付近。前日の海外市場では一時135.23円付近まで上昇するなど、年初来の高値圏で推移。市場関係者によると「135円台では一定程度の売りオーダーがある」(国内銀)とみられ、ドルの上値を抑えている。
一方、米長期金利は3.95%と、昨年11月以来3カ月ぶりの水準まで上昇しており、ドルを支えている。
前日発表された米経済指標はまちまち。2月の米S&Pグローバル総合購買担当者景気指数(PMI)速報値が8カ月ぶりの高水準となった一方で、1月の米中古住宅販売戸数(季節調整済み)は2010年10月以来12年超ぶりの低水準となった。
市場では「米国の住宅関連指標が低調だったことから、ドルの上値が思ったほど伸びなかったのではないか」(国内金融機関)との声が聞かれる
英ポンド/円はしっかり。2月のS&Pグローバル/CIPSの英国総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は53.0に上昇したことを受けて、同国の景気後退のリスクが縮小したとの見方が、ポンド買いを支えている。
<07:48> ドル134.20─135.70円の見通し、底堅さを維持
きょうの予想レンジはドル/円が134.20―135.70円、ユーロ/ドルが1.0580─1.0710ドル、ユーロ/円が143.00―144.50円。
きょうのドル/円は、米金利先高観を背景に底堅く推移すると予想されている。ただ、年初来の高値圏で推移していることから利益確定売りがでやすい。株価が大幅に下落した場合はリスク回避ムードが広がり、円買いも強まりやすい。
今晩の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を控えて様子見ムードも広がりやすく、「135円台で値固めが出来るか注目だ」(国内金融機関)との声が聞かれる。
ニュージーランド準備銀行(中央銀行)は、政策金利を50ベーシスポイント(bp)引き上げて4.75%にすると市場では予測されている。声明文の内容次第ではNZドルは上下に振れる可能性がある。 前日のニューヨーク市場では、2月の米S&Pグローバル総合購買担当者景気指数(PMI)速報値が8カ月ぶりの高水準となったことや米金利の上昇を背景に、ドルは一時135.23円付近まで上昇した。終値は134.99/135.02円だった。
きょうは国内で田村日銀審議委員が群馬県金融経済懇談会のあいさつが予定されている。海外では、2月の独IFO業況指数などが発表予定。1月31日─2月1日の米FOMC議事要旨が公表されるほか、ウィリアムズ米NY連銀総裁がインフレ抑制に関する討論会に参加する予定となっている。
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坂口茉莉子
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