[東京 24日 ロイター] -
<10:12> ドル134.55円まで急反発、植田氏「物価上昇は1月がピーク」
一時134円割れに迫ったドルは、134円半ばまで大きく反発。衆院での所信聴取開始前の水準へ値を戻した。植田日銀総裁候補は質疑で、まだまだ物価上昇は続くが、1月の上昇率がひとまずピークになるとの見方を示した。
総務省がけさ発表した1月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く、コアCPI)は、前年同月比プラス4.2%の104.3だった。第2次石油危機で物価が押し上げられた1981年9月と同水準で、41年4カ月ぶりの伸び率となった。
<09:58> ドル134円台を激しく上下、植田氏発言に一喜一憂
次期日銀総裁候補、植田和男氏の所信聴取が始まった午前9時半以降、ドル/円の値動きが荒くなってきた。開始直後にいったん134.90円まで上昇した後、134.05円まで急反落し、現在は134円前半を推移している。仲値公示に絡む実需に加え「短期筋の売買が激しくなっている」(FX関係者)という。
<09:15> ドル134円半ばでじり安 全国CPIには反応薄
ドルは134.49円付近でじり安。朝方は利益確定や持ち高調整の動きが出たとみられ、一時134.27円付近まで下落。その後は小幅に下げ幅を縮小している。
午前8時30分に発表された1月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く、コアCPI)は、前年同月比プラス4.2%の104.3となった。1981年9月と同水準で、41年4カ月ぶりの伸び率となった。。いまのところ、市場の反応は薄い。
足元のドルは135円台では売り圧力が強く、同水準を維持できない状況が続いてる。「テクニカル的には上昇方向にあるものの、日銀正副総裁候補の国会所信聴取を控える中、政策修正観測で円高に振れるリスクへの警戒感が強いようだ」(国内金融機関)との声が聞かれる。
ユーロ/ドルは1.06ドル付近。米国の金融引き締め長期化観測を背景に、ユーロは軟調に推移している。
<07:51> ドル133.70─135.70円の見通し、日銀正副総裁候補の所信聴取に注目
きょうの予想レンジはドル/円が133.70―135.70円、ユーロ/ドルが1.0520─1.0670ドル、ユーロ/円が141.80―143.80円。
きょうのドル/円は、日米の金利や株価の動向をにらみながら、神経質な動きとなりそうだ。実質的な五・十日で、月末のスポット応当日にも当たるため、仲値にかけては実需の売り買いが交錯するとみられる。
1月の全国消費者物価が発表されるほか、国会で日銀正副総裁候補の所信聴取が予定されている。特に植田和男氏の発言に大きな注目が集まっており、「日銀の政策修正を急がないという姿勢が示されれば、135円台に乗る。一方、政策修正観測が高まれば、円は急速に買われる場面が出てきそうだ」(国内金融機関)との声が聞かれた。 前日のニューヨーク市場では、2022年第4・四半期の実質国内総生産(GDP)改定値のコア個人消費支出(PCE)価格指数の上振れ(訂正)や週間の新規失業保険申請件数の減少などを背景に、ドルは一時135.37円付近まで上昇。その後は米長期金利の低下を眺めて、利益確定売りが優勢となった。終値は134.70/134.74円。
きょうは海外では、3月の独消費者信頼感指数や1月の米個人所得・消費支出、1月の米新築1戸建て住宅販売などが発表予定。メスター米クリーブランド地区連銀総裁、ジェファーソンFRB理事、コリンズ米ボストン地区連銀総裁、ウォラーFRB理事などがインフレ関連の討論会に参加する予定となっている。
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欧州スポットレート(同)
通貨オプション
スポットレート(リフィニティブ・ディーリング約定値)
スポットレート(日銀公表)
坂口茉莉子
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