[東京 7日 ロイター] -
<09:13> ユーロ1.06ドル後半で堅調 ECB当局者のタカ派姿勢で
ユーロ/ドルは1.0682ドル、ユーロ/円は145.29円と堅調。前日の欧州中央銀行(ECB)当局者による発言を受けて、独2年債利回りは3.30%と、2008年10月以来の高水準まで上昇。ユーロは対ドル、対円で上昇した。
市場では「4回の会合での50ベーシスポイント(bp)の利上げを主張するなど相当タカ派的だったことから、ユーロ買いにシフトした」(国内金融機関)という。
欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのホルツマン・オーストリア中銀総裁は、現在の傾向に基づくと、3月、5月、6月、7月に0.50%ポイントの利上げを実施することが望ましいと指摘。「インフレ低下には非常に長い時間がかかる」とし、「今後12カ月以内に金利がピークに達することが望みだ」とした。
ドルは136.03円付近で小動きで推移している。
<07:55> ドル135.30─136.80円の見通し、米FRB議長の議会証言待ち
きょうの予想レンジはドル/円が135.30―136.80円、ユーロ/ドルが1.0600─1.0750ドル、ユーロ/円が144.00―145.90円。
きょうのドル/円は、パウエル米連邦公開市場委員会(FRB)議長の議会証言を控え、内容を見極めたいとの見方から様子見ムードが広がりやすく、東京時間はレンジ内での値動きにとどまりそうだ。
ドルは先週137円台に定着できなかったことに加えて、10日の日銀金融政策決定会合や米雇用統計を控えていることから、「米FRB議長によるタカ派的な発言でドル買いが強まったとしても、137円台には届かないのではないか」(国内金融機関)との見方がでている。
オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)はきょうの理事会で、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを25ベーシスポイント(bp)引き上げ3.60%とすると予想されている。声明文で利上げ打ち止めを示唆するような内容が出た場合は、豪ドルの売り圧力が強まる可能性がある。
前日のニューヨーク市場では、米金利が小幅な上昇に転じたことがドルの支えとなったものの、イベントを控えて模様眺めが強く、明確な方向感は出なかった。終値は135.91/95円だった。
きょう海外では、1月の豪貿易収支や2月の中国貿易統計、1月の独鉱工業受注などが発表予定となっている。このほか、ロウ豪中銀総裁の講演が予定されている。
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坂口茉莉子
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