[東京 7日 ロイター] -
<12:24> 午前のドルはほぼ横ばいの136円付近、買い一巡後は様子見 午前の東京外為市場で、実需のドル買い一巡後は、イベントを控えて様子見ムードが広がっており、136円付近で小動きとなった。正午時点では、前日のNY市場終盤時点(135.91/95円)からほぼ横ばいの135.95/97円。
仲値にかけては国内輸入企業のドル買いフローが入り、一時136.17円付近まで上昇。ただ、全体的にイベント待ちの状況で積極的な売買は乏しく、その後は上げ幅を縮小した。
今晩のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言のほか、きょうのオーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)やあすのカナダ中銀の政策金利発表が控える中、「ドルを買う材料は乏しい中で、ドル以外の通貨でタカ派的な材料がでた場合は反応しやすくなる。イベントリスクを踏まえると、様子見姿勢が強まりやすい」(国内銀)という。
10日の日銀金融政策決定会合を控える中、円高への警戒感も強い。通貨オプション市場では、ドル/円の1週間物の予想変動率(インプライド・ボラティリティ)が16%程度と、前週末から上昇。また、1週間物のドル/円リスクリバーサル(RR)25%デルタが、ミドルレートで3%強のドルプット(円コール)・オーバーとなっている。
市場では「ある程度織り込まれていた動きで、サプライズというわけではない。ただ、流動性が枯渇する中で、海外の投機勢が円高進行に備えてヘッジする動きが強く、リスクリバーサルの水準は想定よりも大きいという印象だ」(国内金融機関)との声が聞かれた。
<09:13> ユーロ1.06ドル後半で堅調 ECB当局者のタカ派姿勢で
ユーロ/ドルは1.0682ドル、ユーロ/円は145.29円と堅調。前日の欧州中央銀行(ECB)当局者による発言を受けて、独2年債利回りは3.30%と、2008年10月以来の高水準まで上昇。ユーロは対ドル、対円で上昇した。
市場では「4回の会合での50ベーシスポイント(bp)の利上げを主張するなど相当タカ派的だったことから、ユーロ買いにシフトした」(国内金融機関)という。
欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのホルツマン・オーストリア中銀総裁は、現在の傾向に基づくと、3月、5月、6月、7月に0.50%ポイントの利上げを実施することが望ましいと指摘。「インフレ低下には非常に長い時間がかかる」とし、「今後12カ月以内に金利がピークに達することが望みだ」とした。
ドルは136.03円付近で小動きで推移している。
<07:55> ドル135.30─136.80円の見通し、米FRB議長の議会証言待ち
きょうの予想レンジはドル/円が135.30―136.80円、ユーロ/ドルが1.0600─1.0750ドル、ユーロ/円が144.00―145.90円。
きょうのドル/円は、パウエル米連邦公開市場委員会(FRB)議長の議会証言を控え、内容を見極めたいとの見方から様子見ムードが広がりやすく、東京時間はレンジ内での値動きにとどまりそうだ。
ドルは先週137円台に定着できなかったことに加えて、10日の日銀金融政策決定会合や米雇用統計を控えていることから、「米FRB議長によるタカ派的な発言でドル買いが強まったとしても、137円台には届かないのではないか」(国内金融機関)との見方がでている。
オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)はきょうの理事会で、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを25ベーシスポイント(bp)引き上げ3.60%とすると予想されている。声明文で利上げ打ち止めを示唆するような内容が出た場合は、豪ドルの売り圧力が強まる可能性がある。
前日のニューヨーク市場では、米金利が小幅な上昇に転じたことがドルの支えとなったものの、イベントを控えて模様眺めが強く、明確な方向感は出なかった。終値は135.91/95円だった。
きょう海外では、1月の豪貿易収支や2月の中国貿易統計、1月の独鉱工業受注などが発表予定となっている。このほか、ロウ豪中銀総裁の講演が予定されている。
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坂口茉莉子
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