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〔マーケットアイ〕外為:午前のドルは全面安、米銀破綻で金利急低下 利上げ休止観測も

[東京 13日 ロイター] -

<12:20> 午前のドルは全面安、米銀破綻で金利急低下 利上げ休止観測も

午前のドルは全面安となった。米シリコンバレー銀行(SVB)の経営破綻を受けて、米国債へ資金が逃避する状況は変わらず、金利の急速な低下がドル安につながっている。正午のドルは、前週末NY市場終盤の水準からドル安/円高の133円後半。

米当局は日本時間13日午前、預金保護や資金供給を含む対応策を発表したが、市場の懸念は払しょくされず、米2年債利回りは一時4.34%台と10日の4.85%台から大きく低下。1カ月ぶり低水準をつけた。

金利低下でドルは広範に売られ、対円では朝方の取引で一時133.58円と、2月16日以来1カ月ぶり安値を更新した。その後、当局の声明発表後に135円台へ切り返す場面もあったが、市場では「金融システムに不安が残る中で、利上げが行えるのか疑問」(外銀)との見方も浮上。金利低下に拍車がかかると再び売りが優勢となり、133円後半へ反落した。

CMEのFedWatchツールによると、米金利先物市場は現時点で、来週の公開市場委員会(FOMC)で連邦準備理事会(FRB)が利上げを見送る可能性を6%織り込んだ。前週末時点ではゼロ%だった。

アジア株が軒並み安となったにもかかわらず、強いドル売り圧力を受けて、豪ドルは0.66ドル半ばへ上昇。1週間ぶり高値を更新した。

<09:20> ドル一時135円台回復、荒い動きが続く 米当局は緊急資金供給

米当局の声明発表後も、市場は不安定な動きが継続している。週明けアジア市場の朝方で参加者が少ないこともあり、ドルは134円割れに再び迫った後、反転して135円台を一時回復したが、すぐに134円半ばへ反落した。

FRBは日本時間の朝、預金取扱機関が保有する米国債などの資産を担保として最長1年の資金を提供する「銀行タームファンディングプログラム(BTFP)」を導入すると発表した。「資金繰り難に陥った金融機関の破綻を食い止める可能性はあるが、他の金融機関が先回りして資産を売却するような動きが出てくるおそれもある。当局の対応策が重要だ」(外銀)との声が出ていた。

バイデン米大統領は、国内の銀行危機について13日朝に演説する。

<08:00> ドル133.00─135.00円の見通し、米銀破綻処理でも緊張緩和せず

きょうの予想レンジはドル/円が133.00―135.00円、ユーロ/ドルが1.0620─1.0750ドル、ユーロ/円が142.50―143.80円付近。

ドルは朝方から荒い値動きとなっている。米シリコンバレー銀行(SVB)の経営破綻を受けたリスク回避の円高は週明けも継続し、午前7時過ぎに133.58円と2月16日以来、1カ月ぶり安値を更新した。

その直後、米財務省と連邦準備理事会(FRB)、連邦預金保険公社(FDIC)が預金の保護を含む破綻処理策と金融システムの安定維持を表明する声明を公表すると、134.65円まで急反発した。

現在、米国の株価指数と10年債の先物はともに、声明を受けてプラス圏へ上昇している。当局の速やかな反応で市場の混乱にとりあえず歯止めがかかった状態だが「急速な利上げが今回の破綻につながった面は否定できない。金融引き締めが及ぼす影響に、目を凝らす必要がある」(国内証券)と警戒する声が出ている。

全スポットレート(リフィニティブデータ)

アジアスポットレート(同)

欧州スポットレート(同)

通貨オプション

スポットレート(リフィニティブ・ディーリング約定値)

スポットレート(日銀公表)

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