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〔マーケットアイ〕外為:ドル133円前半へ急反発、クレディスイスが中銀から500億フラン借り入れへ

[東京 16日 ロイター] -

<10:00> ドル133円前半へ急反発、クレディスイスが中銀から500億フラン借り入れへ

ドルが132円後半から133円前半へ急反発。日本時間午前9時47分頃、クレディ・スイスがスイス中銀から最大500億スイスフランを借り入れるオプションを行使し、流動性強化に向けた「断固とした行動」を取ると発表した。

<09:02> NZに景気後退懸念、円高に拍車 ドル132円後半へ反落

朝方の取引でニュージーランドドルが81円後半へ下落し、前日海外でつけた2カ月ぶり安値に再び迫っている。同国の昨年第4・四半期の国内総生産(GDP)は前期比0.6%減と中銀予想の0.7%増を大きく下回り、市場予想の0.2%減にも届かなかった。

NZでは今年1月に4人が死亡する豪雨が発生。その後もサイクロン「ガブリエル」の直撃で国家非常事態が宣言されるなど、災害が相次いでいる。今回のGDPで昨年末時点の景気減速が想定以上だったことが判明し、市場では「テクニカルリセッションに陥る可能性が強まってきた」(外銀)との声が出ていた。

対NZドルで強まった円買い圧力は、他通貨にも波及。ドルは132円後半へ再び下落してきた。

取引が始まった東京市場は、日経平均が寄り付き直後から400円超下落。債券先物も1円超上昇する荒い動きとなっている。

<08:00> ドル132.00─133.90円の見通し、円全面高地合い継続か

きょうの予想レンジはドル/円が132.00―133.90円、ユーロ/ドルが1.0500─1.0620ドル、ユーロ/円が139.20―141.50円付近。

海外市場は円が全面高。スイス金融大手クレディ・スイス(CS)の筆頭株主、サウジ・ナショナル・バンク(SNB)のアンマル・アルフダイリー会長が追加出資を否定したことで、米銀破綻をきっかけとする金融システム不安が急拡大し、逃避の円買いが活発化したという。

リスクオフムードの下でドルも堅調だったため、ドル/円の下げは比較的小さかったものの、海外市場では一時132.21円と2月14日以来1カ月ぶり安値を更新。震源地スイスフランは147円半ばから142円半ばまで、ユーロも144円後半から139円半ばまで、ともに3%超の大幅安となった。

その後、スイス金融市場監査局(FINMA)とスイス国立銀行(中央銀行)が「必要に応じ」てクレディ・スイスに流動性を供給すると表明したことで、急速な円高は一服。現在ドルは133円前半、スイスフランは143円ちょうど付近、ユーロも141円ちょうど付近へ切り返している。

だが、市場では「リスクオフの円買いが勢いづいている。円が買われやすい状況はまだ続きそうだ」(外銀)との声が出ていた。

全スポットレート(リフィニティブデータ)

アジアスポットレート(同)

欧州スポットレート(同)

通貨オプション

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スポットレート(日銀公表)

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