[東京 17日 ロイター] -
<12:10> 午前のドルはじり安、楽観の円売り失速 米地銀が巨額資金調達か
午前のドルは133円後半から前半へじり安となった。前日海外では経営不安に陥っていた米中堅銀行ファースト・リパブリック・バンクへの救済措置を受けてドル買い/円売りの流れとなったが、楽観ムードは続かず円を買い戻す動きが出た。
正午時点のドルは前日ニューヨーク市場終盤の水準からドル安/円高の133円前半で取引されている。
市場からは「各国で利上げが続く中、金融システム不安に対する懸念が完全に払拭されたわけでもない。来週に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、上値を買い上がる動き動きはそれほど見られない」(FX関係者)との指摘が出ていた。
市場では、米連銀窓口貸出(ディスカウント・ウインドウ)の利用額が15日までの1週間で1529億ドルと、過去最大を更新したことが話題となった。金融システム不安がくすぶる中で「地銀を中心に資金調達需要が強まっている」(外銀)という。
他の主要通貨は総じて小動きだった。
<09:27> ドル133円半ばで売買交錯、米ファースト銀株が時間外で下落
ドルは133円半ばと前日海外でつけた1カ月ぶり安値131.72円から切り返した水準で、東京市場の売買が本格化した。日経平均は100円超の反発、債券先物は50円弱の下げで寄り付き、緩やかなリスクオンムードとなっているものの、上値を買い上がる動きはあまり見られない。
JPモルガン・チェースなど米大手11行が支援を表明したファースト・リパブリック・バンクの株価は10%高となったものの、引け後の時間外取引で一転20%近く急落するなど、不安定な動きが続いている。
<08:00> ドル132.80─134.30円の見通し、目前の危機回避も警戒は継続
きょうの予想レンジはドル/円が132.80―134.30円、ユーロ/ドルが1.0550─1.0650ドル、ユーロ/円が140.40―142.80円付近。
クレディ・スイスに続き、米ファースト・リパブリック・バンクの救済措置が明らかになったことを受け、米国市場は株高でドルと円が反落した。欧州中央銀行(ECB)が不安視されていた0.5%の利上げを行ったことも、対ユーロでドルと円の下げが進む一因となった。
CMEのFedWatchツールによると、金利先物市場が織り込む3月0.25%の利上げ確率は、1週間前の3割から8割まで回復した。逆に言えば、据え置き予想はまだ2割で、1週間前のゼロ%には戻っていない。
米2年債利回りも現在4.17%付近と、15日につけた半年ぶり低水準の3.72%から反転したものの、それ以前の5%台には遠く及ばない。「目先の危機は回避できるのかもしれないが、ドル/円がこのまま上値を目指す展開はイメージしづらい」(外銀)との声が出ていた。
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欧州スポットレート(同)
通貨オプション
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