[東京 23日 ロイター] -
<10:40> ドル130円後半で軟調 米金利低下や株安で
ドルは一時130.75円まで下落。その後はやや下げ幅を縮小し、130.91円付近で軟調に推移している。
仲値にかけて実需のドル売りフローが出たことに加えて、前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げ打ち止めが意識され時間外取引の米金利が低下し、ドル売り圧力が強まった。また、金融システム不安を背景とした株価の下落で「リスクオフの流れで逃避通貨として円が選好されている面もある」(国内銀)との声が出ている。
<09:26> ドル131円前半で弱含み 米FOMCは「ハト派的ではない」との声
ドルは131.13円付近。ドル売り/円買いが優勢となった海外市場の流れを引き継ぎ、売りが先行している。
前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では25ベーシスポイント(bp)の利上げが決定された一方、声明文から「継続的な」利上げが適切という文言が削除され、米金利が低下。ドル売り/円買いが優勢となった。
ただ、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が会見でインフレ抑制にむけて従来のスタンスを示したことや「ドットチャートを見る限り、ハト派的な印象を与えるものではない」(国内銀行)とし、「中長期的な政策判断には、金融システム不安の影響を与えなかったことがみてとれる」(同)との見方がでている。
同日に公表した最新の金利・経済見通しによると、政策当局者はインフレを抑制するために今年あと1回の利上げが必要との見解を示していることが分かった。来年は利下げが想定されているが、その幅に関しては12月時見通しよりも小幅に修正された。
<07:50> ドル130.60─132.10円の見通し、弱含み 米金利や株価にらみ
きょうの予想レンジはドル/円が130.60―132.10円、ユーロ/ドルが1.0780─1.0930ドル、ユーロ/円が142.00―143.50円。
きょうのドル/円は、米金利や株価の動向をにらみながら、弱含みに推移すると予想されている。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果については「玉虫色の内容。米連邦準備理事会(FRB)はややタカ派が後退した印象で、欧州中央銀行(ECB)と比較すると慎重な印象だ」(国内金融機関)との声がでている。
ドルは下方向の動きが強まりやすいものの、130円台では押し目買いに支えられる。一方、足元の米金利低下や米株安を背景に132円台では戻り売りが出やすいとみられている。
今晩には英中銀金融政策委員会の政策金利発表が予定されている。同時に公表される議事要旨の内容次第では英ポンドが上下に振れる可能性がある。
前日のニューヨーク市場は、FOMCの結果やイエレン米財務長官の発言を受けて株価が下落したほか、米金利が低下。ドル売り/円買いが優勢となった。終値は131.44/47円だった。
きょう海外では、週間の新規失業保険申請件数や2月の米シカゴ連銀全米活動指数や米新築1戸建て住宅販売などが発表予定。このほか、スイスやノルウェー、トルコ中銀による政策金利発表が予定されている。
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坂口茉莉子
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