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ドル112円後半、アジア株全面安で円高

[東京 6日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日東京市場の午後5時時点と比べ円高の112円後半。一時4日の安値と同水準となる112.58円まで下落した。きょうはアジア株が全面安で、リスク回避の円高圧力が強まった。

 12月6日、午後3時のドル/円は、前日東京市場の午後5時時点と比べ円高の112円後半。一時4日の安値と同水準となる112.58円まで下落した。きょうはアジア株が全面安で、リスク回避の円高圧力が強まった。写真は昨年6月撮影(2018年 ロイター/Thomas White)

NY市場が休場で動意に乏しかったドルが下げ始めたのは、東京市場の朝方。カナダ司法省が、中国通信機器大手華為技術(ファーウェイ)HWT.ULの孟晩舟・最高財務責任者(CFO)をバンクーバーで逮捕したことが手掛かりとなった。

容疑の詳細は不明だが、関係筋によると、逮捕は米制裁措置への違反に関連しているという。米国のベン・サス上院議員は「米国の対イラン制裁に違反したことに対するものだ」としている。

同氏逮捕を受け、関連企業や中国株に悪影響が及ぶとの見方から、アジア株式市場は朝方から波乱の展開。日経平均は寄り付き直後からじりじりと下げ幅を広げ、午後に600円安と大幅下落。他の主要指数も香港や台湾が2%超、中国や韓国も1.5%近く売られた。アジア時間に取引されている米国株先物も1%超下落した。

市場では今回の逮捕劇が、個別企業の問題にとどまらない可能性を警戒する声が出ていた。「これで米国と中国、イランの関係がさらに悪化する」(外為アナリスト)との見方だ。

欧州連合(EU)離脱案の英議会採決を11日に控えた英ポンドは143円前半。円全面高の流れを受けて、上値の重さが目立った。

「離脱案の議会採決に関しては、ノーディール(合意なし)の可能性もあり、全てが混迷を深めている。個人投資家も、今回は英ポンドから手を引いている状態だ」(FX会社)という。

ドル/円JPY=  ユーロ/ドルEUR=  ユーロ/円EURJPY=

午後3時現在 112.73/75 1.1344/48 127.90/94

午前9時現在 113.03/05 1.1347/51 128.28/32

前日午後5時 113.08/09 1.1330/31 128.12/16

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